/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

【AdventCalendar2020】ゾーン2と3の狭間で

本年もアドベントカレンダーに参加します。このエントリはその一環です。

adventar.org

なんだかカレンダーを増やして枠があるようなので、オオカミ少年にならないことが確定したら、もうひとつくらい書くかもしれません。オオカミ少年はヴォレさん*1だけでよい。

かんたんな自己紹介をします。かんたん、といえば、最近大分に行っておりません…(大分空港から駅に向かう途中に「かんたん」という交差点がありますが、漢字で書くとかんたんではないらしいです)

でぐちきりと申します。漢字で書くと出口季里です。札幌に住んでおります。札幌はもともと生まれ(若干のインターバルを経て)育った街ですが、東京からUターンして来年で10年になります。

バレーボールについて、主に自分が好んで見に行くのは、男子の、V2と大学界隈です。10年ちょっとくらい前から、現「バレーボールマガジン」にて、コラムや記事を書くようにもなりました。

以前は、観客席で見た様子を文章にする、試合ではない特定の日時にアポイントを取って、インタビューをする、ということが主でしたが、3年前の今頃、天皇杯で、初めて「現地、現場で、リアルタイムで取材をする」という経験をしました。

dhalmel.hatenadiary.jp

このときに、「観客として試合を観戦するのと、記者として試合を書くために取材するのと、遣う筋肉が違う」と痛感しました。

とにかく普段と遣う筋肉が違った。という肉体感覚と、その場での立ち位置、距離感、引き出しのサイズと開け閉めの柔軟さ。(上記エントリより)

昨年までは、あくまでも「観客として」が主で、たまに「記者として」動く日があるという感じだったのが、ことしはコロナ禍の影響もあり、その割合が完全に逆転しました。ことし撮った写真を紐解くと、「これは『記者として』モードで撮ったので取り扱い注意」というタグがついた日が多いです。

(完全に余談です。このアドベントカレンダー7日に登場されてたレポートに出てくる集合写真を撮ったのは自分でしたが、カメラが故障していて半泣きでした。女子の試合は無事だったのですが……何故か北海道ダービー始まった途端に故障したカメラ、故障部位はシャッターユニットだったことがのちにわかったのですが、よくぞむりやりだったけどおささってくれましたねシャッターさん…という感じでした。なお、カメラは修理が終わったようで、年内に取りに行きます)

記者として試合を見て記事を書く際に遣う筋肉は、それぞれの記者さんにとってそれぞれあると思いますが、自分の場合、まずは「この試合をどう捉えるか」ということを、素早く、面で、そして点で捉える必要があるということ。それが、大きなポイントなのだろうと思っています。試合前半の重要なタスクとして(締め切り:どちらかが2セット取るまで)、その試合についての談話をどの方に対して取るか、リクエストを書くというのがあり、それを考えるのに頭が一杯で、実は試合の流れちゃんと追えてるんだろうか、ということは少なからずあります。むしろそればっかりじゃないかというのは、主に今季の反省点です。どのことだろうと思ってわたしの出没していた試合を想像したらわかるひとにはわかると思います。たいていそういうときは、帰りの列車の中とかで「ひゃー」とか「んがー」とか言いながら、(その時点では、あるいはそのあとも)誰にも言えないことをじくじく抱えておりました。

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たとえばこの試合のあともね

筋肉の遣い方と言葉の選び方と大事なときに力*2を発揮できない脆弱性にはいっぱい課題が残りましたが、それでも、このご時世の中で経験を積み、視野を拡げることができたのは(なにせ、バレーを見るには海を越えることも少なからず、な自分が、昨シーズン2月のカピオ以降に飛行機に乗ったのは、水戸での開幕週ただの1回だけだったわけで)、ひとえに、現場がいっぱいあったから、だったのだろうなと感じています。そこは、ヴォレアスとサフィルヴァ、そしてそのホームに長駆されるV2のチームの方々のおかげであったのだと。それこそ北海道ダービーの折の両チームの方々のことばを借りるまでもなく、こんな日々が続くとは、札幌に戻ったばかりの頃には思いもよらなかったのだなと、しみじみ感じ入る、そんな年でした。

今季のVリーグ会場は、新型コロナウイルス感染拡大防止の為、各々の役割のひとが、きちんと区分けをされた空間で、ということが徹底されています。選手や監督、審判などはゾーン1、運営スタッフや取材者は2、お客さんは3という、それぞれの領域がはっきりしています。それぞれの折に自分の立ち位置は決まっているのですが、心境としてはこのエントリ表題の通り、なのかもしれません。

2015年以来、ちょこちょこっと拙ブログに、どんな記事を書いたか、というのをまとめておりますが、ことしも年内に一度そういうエントリを書こうかなと思っています。またそこであらためて。

追記↓

 

note.com

以前こんなまとめをnote(気まぐれ更新。こちらよりも気まぐれ)に書きましたが、現役引退時に記事を立てた方がこのチームの新監督になられた、というのは、ことしの大きなニュースのひとつでした。

*1:ヴォレアス北海道のマスコットさん。エゾオオカミの子供

*2:あるかどうかはさておき