/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

「どちらかが勝つ」という日々

すっかり相撲を見る日々になっている。毎日シゴトを(終わってないかもしれないが)終わらせ、寄り道せずに帰路につき、帰ったら結びまでの数番をテレビでリアルタイムで見て、食事が終わって落ち着いたらabemaの見逃しを見て、なにかを語り、語らず……という日々を過ごしている。3月頃に、新型コロナでなにも動くものが見られないときに、無観客で相撲が開催されていてテレビで見られるのをきっかけに、徐々に見るようになった…ので、またそれもコロナの功罪というやつなのかもしれない。ただ、ここまで=おそらく人生史上4回目くらいの勢いで=ハマることになるとは思いもよらなかった。

この前書いたが、本場所って(関取には)休みのない15連戦のリーグである。そして、よほどのことがない限り*1、白と黒ははっきりつく。その白黒を塗り分けながら、緊張感の中で、コンディションの波を起こさないように15日を過ごさなければならないということに、今場所ほど思いを致したことはなかったかもしれない。あ、関取には、とさっきカッコ内に書いたが、相撲を取ることこそ毎日ではないにせよ、どの力士にも、いや、それを支える親方や裏方や現地スタッフやメディアにとっても、その日々の張り詰め方は半端じゃないということについても。

暫く「相撲ってその佇まいがいいのだよな」とか「場所の雰囲気に触れていたい」とか「箱推しで」とか。そんなことを言いつつ、意識的に引き気味の焦点で相撲を「気にして」いた自分に、久しぶりにご贔屓の一番というものが発生した。実際に相撲を見るまではやけに張り詰めて(あ、2日ほど、該当しない日があったが)、相撲を見たらえらく大きな息を吐き出して、という日々だった。その傾向は先場所あたりからあったが、今場所さらにつよくなった。

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令和2年9月場所13日目 ○朝乃山(上手投げ)御嶽海

きのうの結び前、朝乃山-正代。テレビの前で、ある極限に達した感がした。

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この相撲が終わってから、びっくりするほど全身の力が抜けた(現在に至る)。どちらがどうやってもーたとかではなく、結局どちらかが勝ってどちらかが負けるわけであり、それがぶつかって正代がむちゃ強かったということなのだと。唸ったり叫んだりするしかなかった。たっぷりと余韻が残った。

どちらかが勝つとどちらかが負ける。ただ、それでも日々は続く。また次の機会には別の目が出てくるのだと思う。そう思っていたいだけかもしれないが。

そして続いてほしい。それが新しいページを築いていくことになるのだろうと思っている。来場所こそ現地に赴きたいと思い、きょうは千秋楽を見る。

*1:引き分けとか痛み分けとかそういうのはあるというが、少なくとも自分の記憶の中にはない