沸点付近に於ける2枚替え考
ゆうべから2枚替えのことを考えている。ついつい2枚替えっていう言葉でググったら、将棋用語でもあるみたい。
なお、きょうのエントリはそこそこ煮えそうな気がするので、猫舌な方のために心温まる迂回ルートを設けてみたりする。この前旭川でも思ったのだが、こうたろうさんええよのぉ。ああいうセッターを有するのはヴォレアスのつえぇところだよなあとしみじみと*1。
さてと。
さきほど貼った迂回ルートの折には「2枚替えもたまに見るにはよいのぉ」と書いていたような気がするのだが、んまぁそのあたりはファンの身勝手さというかなんというか、舌の根のかわかぬうちになんだなあと思ったりもする*2。
2枚替えというのは、ベンチから一気に2人出てきて2人交代する場合のうち、主に、(最初に出てる方をAとして)オポジットAがサーブに下がるタイミングで「オポジットAとセッターB」「セッターAとオポジットB」が一度に交代する、という場合を言う。サーブの効果によってはちょっとタイミングが前後して、セッターのいないローテーションがあったりもする。3ローテ回って、セッターBが前に戻ってくるタイミングで、もとに戻されることが多い。つまり、2枚替え一式やりきると、1セットで6回切れる交代のカードのうち、4回がそこに消費されることになるのである。
2枚替えの目的にはいろいろあるのだろう。セッターが前衛に出てくるローテーションで、前衛に攻撃をする枚数を増やそうとするとか、セッターが前衛に出てくると低くなりがちなのを補おうとか、あるいはタイプの異なるセッターを入れ替えてリズムを変えようとか*3。それぞれの出場機会のためというのもあろう。想像できるだけ頭をぐにぐにしているだけだ。特に意味はない。4枚攻撃を確保しましょうという流れの中では今意味があるのかないのかそれもチームに因るだろうしチームの状況にも因るだろうし、である。
あくまでも「状況に応じて」切られるのが交代のカードなのだと個人的には思っている。だから、そこは臨機応変にいこーよーとどうしても感じてしまうのでもある。2枚替えは必ず発動される必要があるわけでもなく、また、発動されたらもとに戻さなければならないわけでもないのだと、そう思いながら見る機会が最近多い。せめて、そこかしこで切られるカードに(見ている側が理解できないとしても)そこで戦っている人たちにとって深い意味があって、そこに滋味があってほしいと思ってしまうのである。最近、監督をはじめチームの方々のことばを聞くことが増えた。何らかの色が見られると、そしてそこにつよい意思を感じられると、にやっとしてしまうのだ。聞き手が理解できないにしても(だめじゃん)。
いや、いいのだ。各々の区切りを、あとから思い出して「あそこはあれでよかったのだ」と振り返れれば、それでいいのだ。見ていない試合について、考えを巡らせるのは、そこまで。
参考文献