/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

キャプテンのおしごと(俗称)と、どちらのコートでスタートするかについて

最近のツイッター界隈でそこそこ盛り上がっている話について、雑にまとめて書いておきたくなったことがあり、それを書いておく。本来であれば、場を取り仕切るいろいろな立場の方にお聞きして、憶測部分を埋めたいところなのだが、今は年末年始なのでご容赦いただくことにして、年明け機会があれば徐々に埋めて行ければと思っているところ。

せめてルールブックは携行したいと思うこの頃。来年度版は4月1日発売ですねめもめも→ルールブック購入|バレーボールをする|公益財団法人日本バレーボール協会

主に観る(あるいは、観るための座席を確保する)立場から、バレーボールの試合では、どちらのチームがどちらのコートからスタートするかというのが明確ではない、そこをなんとかならないものか、という意見を、ここ数日よく目にする。バレーを観るししゃしんを撮る者のひとりとして、それは確かにと思う。

現状「バレーボールのルールとして、100%担保できない事由があるから、はっきりと指し示せないのだよ」という部分があるから、「この席は●チームからのスタートだ」と明示してチケットを売れないという事情はあるのだと思う。バレーボールのルールとしてはそうだ。ただ、恐らく、V.LEAGUEという興行の枠として、「どう見せて、どう売っていくのか」という観点で、ホームチームの裁量として考えようとする余地はあるのかもしれないなとは思っている。実際、埼玉アザレア(V2)のように、事前にスタートコートを知らしめているチームもある。

バレーボールにおいて、スタートコートを「100%担保できない事由」は、試合前におこなわれるプロトコル(拙者などは「プロトコール」と書いてしまいがちなのだが、正式には長音なしらしい)の中に、「コートが替わる余地」があるからだ。上記のように「スタートはどちら」と明記できるのは、その「余地」の部分を「そこをなんとか…」ということにしてるからなのかなという推測(邪推に近い)がある。

f:id:dhalmel:20191221123425j:plain

12/21、つくば-きんでんプロトコルより

実際のプロトコルの流れは、下記の記事などに詳しい(この記事は審判ビューだ)。

6volleyball.club

そもそも「試合開始n分前」というのは、公式練習と試合開始の前にイベントが挟まったりするとまた違うのだろうなということも込みで。水戸のホームゲームのときは、一般入場前(開場が試合開始30分前だったし)にこの一連の流れが終わってしまっていたなあなどと。

最近諸般の事情(ぷ)により、試合開始30分前くらいからそわそわして、この一連の流れを見よう見ようとしているので、上記の記事を参照しながら、見えたとおりに簡単にまとめておくことにする(誤認がある可能性はある)。

  1. 両監督がサインをする
  2. 両キャプテンが呼ばれる
  3. 審判がコインの表裏の説明を両キャプテンにしたあとで、コインを弾いて落とす*1
  4. どちらかの面が出る。審判は面が出た方のキャプテンに、どーする?と聞く。キャプテンは答える(先程のしゃしんは、その場面だと思われる)
  5. 審判はもう一方のキャプテンに、じゃあどーする?と聞く。もう一方のキャプテンが答える
  6. 終了

この「どーする?」と「じゃあどーする?」について、「サーブかコートか」という表現がされることがある。ルール上、キャプテンには「サーブをどちらから打つか」または(これがみそ)「コートはどちらから始めるか」という選択権があって、どちらの選択権を先に行使するかがコイントスによって決められる。先ほど紹介した記事によると(あるいは見ていてというのもあるのだが)、先に選べる方のキャプテンが「サーブをどちらから打つか」を選択しているように見える。さきほどのしゃしんでは「サーブを(先に打つのではなくて)レシーブする」ことを選んでいるように見える(サーブを打つ方と打たれる方、どちらをどう選ぶかというのは、カテゴリや男女などによって違うのだろうなあと。こんどじっくり見てみよう…ってお前はずっとそうしてなかったんかよというツッコミは措いておけ)。

プロトコルがおこなわれている時間帯には、既に両チームは荷物をどちらかのベンチに置いて、コート上でウォーミングアップを始めているわけだが、キャプテンが「コートはこのままか、入れ替えるか」という選択肢を持っている以上プロトコル終了までは、その荷物は「仮の位置取り」なのである。

恐らく「スタートコートはどちら」を事前に明示するという行為は、キャプテンにコートを選ばせる行為を「まあまあそこをなんとか」ということにしているのかなぁ。そこは「主催側の裁量」であるのだろうから訊いてみないとわからんのだろうなとか。どうなってほしい、という、観る側の意見がおおきくなると、興行単位では「独自のスタンス」が(ルールの範囲内で)あるのかなという感覚はある。

*1:それかっこええと思っていつも見ている