/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

都城、3日目のこと

今週はV2男子の試合が無かった。女子は開幕だった。

なんだか今週はつかれてしまっていたので、配信を見るでも見ないでもなく、島根スサノオマジックの初の連勝に浮かれたりしながら、久しぶりに水彩筆を握ったりしていた。まだまだ上手に描けないけれどもだ。

来週は試合がある……のだけど、既に、次の週、サンガイアのホームで見る、ヴォレアスとの試合を思うと身体が震えてきているのである。不思議な心持ちの中にいる。

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その場所では3日続けてバレーボールの試合があった。

その地への名残が惜しいのだろうから、と、V2開幕週の2日が終わってから、もう1泊都城に滞在することにしていた。実は某前季優勝チームと同宿だったのだが、最後の1泊だけはそんなこたぁなかったので、「トロッとキリッと」という、どこかで聞いたような(と自分でいってりゃせわないが)フレーズの刻まれたパックの焼酎と鶏皮チップスを買い込み、密やかにさいごの夜を愉しんだ。撮ったしゃしんを振り返っては、何回か泣きそうになりつつも、だ。

次の日は、昼過ぎの便で宮崎をあとにすることにしていた。事前に地元の方に伺っていたお話によると、V2の開幕シリーズを2日経た次の日も、同じ会場でバレーボールの大会があるということだった。「ファイテンカップ 第5回みやざきバレーボールドリーム・マッチ」という、中学生男女の大会だった。なんとなく、足を運びたいと思った。最後の日くらいバレー抜きでもよさそうなものだが、結局、どういうわけか、3日連続で、都城から同じ時刻に発車するバスに乗って、その地に赴いた。

前日前々日にV2の熱戦が繰り広げられたメインコートでは、女子の試合がおこなわれていた。

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あれっ男子はどこでと思って、壁に貼られた組み合わせ表を見たら、男子はサブコートだという。サブコートに行ってみたら、えっ新しいし明るいし綺麗じゃねーかとびっくりした。多コート展開の大会(たとえば天皇杯関東ブロックラウンドみたいな)に本領を発揮しそうなハコなのだな、あっそういえば天皇杯のファイナルやったところやな、と、気がついた。

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これは地元で試合を見たときにも思っていたことなのだが(それはいいことかどうかは措いておく)、たとえば、今見ているひとりの選手の背景の中に、おおくのひとびとが「日常」をそれ中心に組み立てていて、懸命に進んでいるのだということに、其処に誰ひとりとして見たことのあるひとがいない場面で、改めて気づかせられたということなのである。どうしてもそのことを書き留めておきたかった。

いろいろな場所で動いている「日常」と、その「日常」を動かすひとたちのことを考えながら、されど溜まっていた疲れは否めず、宮崎空港からはひたすら眠りながらの帰路であった。その後旭川に雪が降り、札幌にも雪が降り、帰ってから1週間足らずで、ああ、また行ってみたいと思った宮崎のことを密やかに思い出しながら、このあとのリーグに思いを寄せた。

体育館最寄りのバス停を降りてすぐのところに公園があって、帰り際にバス停へ向かっていたら、さっき試合をしていた選手たちがブランコに乗って談笑しているところを見かけた。ここで話していたことが、それぞれにとって、もっともっと時間が経った頃に、思い出される大事な記憶になるのかもしれないなと、そんなことを思っていた。ここを(あるいは、ここではないどこかを)経た、今見ているいろいろなバレーボーラーにとっても、おなじような記憶や記録があるんだろうなと、そういうことも思っていた。