/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

つくば。嬉しかったんだ、たのしかったんだ、ありがとう、そう言いながら何かが零れて(4終)

たぶん、このエントリを、2018/19サンガイアの締めにしようということになるのだ。このシーズンのはじまりから、その〆のファン感までについて、ちょっとずつ書いてきたが、ここまでにするのだ(ああ、6月になってしまった)。

4/28におこなわれたサンガイアのファン感記録、ここまで。

dhalmel.hatenadiary.jp

dhalmel.hatenadiary.jp

dhalmel.hatenadiary.jp

4月生まれのふたりの選手をお祝いして、そのケーキが幅広く?振る舞われたところで、ちょぃとそれを見てと思ったら、「そろそろ出番(?)です」と声をかけられて、いそいそとステージ…じゃない、舞台正面…じゃない、なんというのだろう、そこに向かったのであった。

わたしが仰せつかった役目というのは、その学生時代からの苦楽をまのあたりにして、わたしの大好きなチームで(内定のシーズンを含め)4シーズンを戦い抜き、ほんとうにほんとうに惜しまれながらその場所を去るひとに花束を渡すということであった。

正直手が震えた、な。そして、そのまま、花束を渡したその方の挨拶が、その場所で始まって、いっぱいいっぱいわたしの胸にずんずん突き刺さることばをそこで耳にしたのだけど、その場に佇んでことばを聞く流れになったので、何も記録にはとどめていないのだ。

ただ、思う。今やV.LEAGUEで戦う、あるいは、戦おうとするチームが複数ある北海道という場所で、そこでの活躍を目指すということ自体が遠い声でしかなかった頃からの歩みが、着実に実を結んできたのだということを。そしてそこで、チームは「移籍希望」というステータスを以て送り出すということを聞き、遠からぬその先をたのしみにすることができるということ、そして、それぞれが「負けないぞー」などと口にすることが出来るということ……。

正直なところ、この場面とリアルタイムで対峙してから1ヶ月以上、文字に出来なかったのは、そうはいってもわたしにとっては寂しかったからだ。いろいろなことに感謝をしつつ、胸を熱くしつつ、でもやっぱり寂しかったのだ。思い出しては零れるものはあるのだ。でも、秋になったら葉っぱも色づくのだ……。

f:id:dhalmel:20190428190624j:plain

北海道のおふたりは北海道を形づくっていた。宮城のおふたりは謎だ。

「正面」でそのまま立って挨拶を聞いていたので、近くにいた元さんに「いつから見ていたんですか?」と問われた。わたしが北海道に戻ってすぐ、春高予選のきたえーるで見たのが初めてだったと答えた。行間にぶわーっと溢れたものがあった。このあと、5月ひとつきかけて、帰った札幌でいろいろなシーンをまのあたりにして、もの思ったことも、わたしの脳内にどんどん追記されていった。これから何がどう展開されて、どんな次のステージが始まるのかはわからない。ただ、「次」が始まる前に、ちゃんと何かを整理して、そこに臨みたいのだということは、つよくつよく思ったのだった。

第2部が終わってから、帰路に就くわたしたちを、アーチをつくって選手が見送ってくださった。そこでいろいろ話をしていたら、写真を撮ってくださいと依頼を受けたりして、その依頼にこたえたりこちらもカメラを向けたりしていた。送迎バスを待たせてしまった。

つくば駅へ向かうバスのガイドさんはこのおふたりだった。

f:id:dhalmel:20190120121523j:plain

このときのトークを、あの店の看板を見る度に思い出すんだ。きょうもそうだったんだ。

そう言い切るには(特に現場サイドには)語弊がありすぎるのかもしれないが、この2018-19、ひとりのファンとして、すさまじく幸せなシーズンを過ごさせていただいたのだと思っている。なんどとなく口にしているが、そういうシーズンの端々を、つくば駅に着くまでのバスの中で、改めて咀嚼していたのだった。

つくば駅に着いたら夜だった。そこで一泊して、翌日飛行機の時間まで、ちょっと自転車を借りてつくばの街を散策した。5年前のカピオの夜に、最寄り駅に宿を取っていたにもかかわらず、吹雪だったので行くのを断念したイーアスにも改めて足を運んだ。無印良品のディスプレイが見事だった。帰りにいきなりステーキの前を通って何かを思いだしてくすっと口もとが崩れた。帰り際のお昼ご飯はデイズタウンのタイ料理屋台でカオマンガイのランチをいただいた。きょねん見送ったひとのことをちょっと思い出した。

いろんなことがあって、帰ってからもいろいろなココロの動きがあって、どこかで何故かじゃあこんどはつくばのホームゲームでなどという謎の挨拶をしたりして、6月になった。

次のシーズンへ向けての歩みを、ここからは見届けていくのだ。

このシーズンのサンガイアに、おおきなおおきな感謝をしつつ、挨拶の一節を思い出しましたよ「来年は僕以外全員集合でお願いします」(メモはないけどそこだけは憶えているのだ)。

また来季…じゃなかった今季、2019-20シーズンも、つくばユナイテッドサンガイア。どうぞよろしくお願い致します。こんどこそ、飛躍したいシーズンだなあと、しみじみ。