/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

情報を発信すること、発信しないこと

けっこう長い間引き続きもにょっている件について、ヒント…とまで消化しきれないような気はするが、非常に興味深い事例に触れた。
Inspired:

geekpage 色々考えていたら思った。この前の剣道連盟のリアルタイム試合結果報告は業界誌の方向性転換を迫るだろうと思う。今までは結果を見るために業界誌が存在したけど、その機能をほぼ奪った。専門誌はより深い取材力と文章表現力が求められるようになりそう。 #kendo link
剣道といえば月刊剣道時代のブログパーツは知っていたが、ここまでいろいろと仕掛けるひとと具体的な動きがあったことは失礼ながら存じていなかった。剣道連盟によるリアルタイム試合結果報告についての詳細はとあるイベントにおけるTwitter中継事例:Geekなぺーじで紹介されており、また、ここまでの道筋については、少々前の記事(全日本剣道連盟YouTubeチャンネルが開設されるまでの道のり:Geekなぺーじ)に詳しく記載されている。

冒頭で紹介したツイートを含め、この事例に触れたことは、ここ数年、バレーボール周りの「情報」にまつわる件について、いろいろ「どうにかならないものか」と考えている当方にとって、何かを更に深く考えて突っ込めるきっかけになるのかな…という気がする反面、「だが、そうはいっても本丸は堅く、一介の『非関係者』にはどうしようもないぞ」という思いもより強くなったのである。
「誰がその情報を発信しているか」ということは重要なことであるから、この剣道の件と同様に、「協会」や「機構」が主体となって何かを動かしている、というカタチにならなければ、変わっていくとは言い難い、ということである。
たとえば、試合の速報として、V・プレミアリーグなど*1トップレベルの試合で使われる「ライブスコア」(通称:ライスコ。選手の配置やサービス順、ワンプレーワンプレーの結果がテキスト表示される。見ていれば、試合の流れを追うことができる)というしくみは既に存在している。テレビ中継も(相対的にほかのスポーツと較べれば)そう少ないわけではなく、また、大会によってはかなり熱を帯びた報道をされる。
それなのに、見ている者の何処に、何故、情報に関する飢餓感があるのか。

苛立つモノの正体について、今こそ冷静に洗い出し、分類し、分析し、わかりやすいことばにしていきたいのだが、困ったことに、その途上でまた何かネタを見つけたり何かに気がついたりして、熱くなってしまうんだわな…

どうも、必要と思われる情報が、的確な時期に伝わってこないのは、その発信元のマンパワーだけの問題じゃないようにも思えるのである。「発信しないこと」によって何かを守っているのではないか、何か裏に事情があるのではないか、と思ってしまうと、そこから先へ進めないのである。

日本バレーボール協会が情報サイトとして立てているものに、PCで読める公式サイトと有料携帯サイトの「バレーボールもばいる」(略称:バレもば)がある。後者は長らくiモードのみの対応であったが、最近ようやく3キャリア対応のサイトになった。バレもばには、割と速報的な意味合いのコンテンツが置かれることが多い。最近では、天皇杯都道府県→ブロック予選の速報把握に役立った。このあたりの「雑誌には結果だけ載る」クラスの大会結果は、やはり有償サイトゆえの対価、なのだろうかな、とか。も。バレもばに載った「速報」がPC版に反映されるまでに、1週間近く要することもあるなぁ…とか。出し惜しみとまでは言わないが、試合の結果というものが機密ではないことを考えると、どうもすっきりしない。

尤も、自分の頭のオクソコには「それを欲するのは自分のようなスキモノだけで、恐らく、協会やら機構やらバレーボールを振興普及させたい方々が『知らせたいこと』『発信したいこと』とは別なんだろうなぁ」という思いはある。それが正しいかどうかは別として。

おそらく、来週から始まるグラチャンと、そのテレビ中継をきっかけに、バレーボールに興味を持って観戦を始める人は多いのだと思う。バレーボールは「そこまで」の導き方は上手いのかも知れない*2が、「そこから」どう導いていくか。なんだろう、なぁ…

*1:天皇杯の準決勝決勝とかもあったか

*2:当方もン年前に見たテレビがきっかけだったクチ