/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

さまざまな視点(追記した)

大学というカテゴリ

隣の芝生の話だが、【後藤健生コラム】大学リーグのレベルはどのくらいなのか? : コラム | J SPORTSを読んでなんだか不思議な感想を持った。わたしが西が丘でしばしば試合を見た頃はちょうどJリーグ黎明の頃で、大学サッカーで活躍した選手が一通りJリーグの草創期を形作る存在となった一方で「大学イラネンジャネ?」という論議が起こったころで「プロ出来るとそういうもんなのかの〜?」と不思議に思いながらみていたものであった。その頃応援していたチームの主力選手は「大学という場があったからこそ大成した」と言われていたものであった。それだけはよく憶えている。
野球においてもそれこそン年前の甲子園決勝で激突した両エースの進路を考え、振り返り、それって今考えるとどうなんだべ、という話になることがある。ひとりはまだ学生だから、この件は今どうこう言える話ではない。
その点、バレーボールってどうなんだろう。今は一線級の選手における18〜22歳の時期がほぼ「大学」というカテゴリに収斂されている。それ以外の進路と比較してどうなのか、というのは、「それ以外」に進路を求める選手が極端に少なく、比較対象にすらならないということからも見て取れる。
「大学」の中には全日本選手を擁するような強いチームこそあるが、その先にあるV・プレミアリーグとは明らかな力の差が見えてしまう。大学でその活躍を愉しんでいた選手がV・プレミアリーグに進路を求め、その先でなかなか力を出し切れないという例も…残念ながら少なくない。また、現時点では、早くV・プレミアリーグの「中」で揉まれてほしいクラスの大学生世代の選手が、その機会を得られる可能性はほとんど無い*1

どうしても身長の問題

大きくない選手たち|楽しく考える男子バレーの記事と、そのコメントのやりとりを読む。その続きの記事も拝見する。
「プレミアやシニアを目指さない限り」ということばが突き刺さる。
夢とか憧れとかのその嵌り場所はどこになるのだろうか。とはいっても…どこかのナショナルチームのように「最小最強」をことさらにフィーチャーするのも、それはそれで違う気がしたりはする(フィーチャーされている選手がたぐいまれなアスリートであることは言うまでもないのだが、それでも)。
この「夢とか憧れ」というのは、勿論その選手本人ばかりではなく、それを見つめる次のひとたちにもかかることばである。
180cmと178cmのマッチアップ。いずれも最高到達点は350近い

1日考えを巡らせて

実はこの記事と前の記事は微妙に繋がっている。というよりは、意図的に繋げて書いた。
いくつもいくつも単純には解決しえないであろう難しい課題を感じつつバレーボールを見ている。その難しい課題がひとつのファクターで解決するとは思っていない。しかし、何かを考える上での大きな楔であることは…薄々感じている。

*1:だから、往々にして「学生じゃ力関係がわからん」「卒業まで待てん」というつば競り合いが起こったりする