/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

カンディハウスにて

月曜日の旭川はむちゃくちゃ暑かった。

月が変わる前の金曜日にその報せを聞き、万事繰り合わせて月曜日に旭川に向かった。目的地は、この前旭川に行ったときもそうだったが、またアクセス的には一癖二癖あるところだった。駅から、1時間に2本くらいあるバスに乗って、最寄りの停留所から20分は歩く、というような場所だった。この前行った時に乗ったのとたぶんいっしょの、前世では茅ヶ崎横須賀で走ってたんだと思われる*1道北バスだった。このバスを降りる目印はイオンだったのだが、そのイオンを目印に、よりにもよって20分くらい逆方向に歩いてしまって、気がついたあとちょっと引き返してタクシーに乗れてギリギリ間に合った。

いわゆる報道の方はいっぱいいらっしゃっていたのだと思う。テレビカメラと同じラインにちょこんと座り、気配をあまり出さないで、その場を見ていた。その場でどう振る舞っていいのかどうか、ということについて、今度こそほんとによくわからなかった。札幌に戻って、まず、その場所の状況を伝える短い記事を書いた。よろしかったらどうぞ。

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会見場は、カンディハウスという、旭川(を代表する地場産業である)木工家具メーカーの本社。エントランスロビーのつくりが実に美しく、かつてチームができてメンバーが揃ったときに、エド監督以下全選手がそこで集合写真を撮ったのを記事で見て、えらく高ぶったのを憶えていた。今回初めて伺った。

バスで向かう道すがら、日本酒の「男山」本社の前を通ったのだった。「男山」といえば、ヴォレアスさいしょのV-THEATERにて記念のボトルを発売した、ヴォレアスの大きなパートナーのひとつでもある。その前を通ったときに「男山は、ヴォレアス北海道を応援しています」という幟がずらーっと並んでいて、バスの窓から唸っていたのだが、結局暑さにかまけてしゃしんを撮れずに帰ってきた…んだった。今回の会見のバック(壁)のええところにも、その名前がある*2

いろいろな選手を迎えるときに、あるいは、節目節目でこのチームが何らかの発表をするときに、それぞれに、はっとするような思いに残るような場所を(地域の中で)選ぶことに、若干悲鳴を上げながら深く感心している。会見が終わってまたバスで帰るために、イオン近くのバス停に向かっている際、かなり暑くてアタマがぽわーんとしていたのもてつだって「えっこの場所の延長線上にこしかわさんが」みたいに感じ入ったところはあった。実は。

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2014年3月、芦別にて。こちら側のしゃしん、すくなめだった。

ヴォレアスとサフィルヴァが県境を越えなくてよい場所にいて、公私ともに注視しているV2リーグ男子。今季、取材や観戦が叶うのであれば、どう考えてもこのカテゴリが中心になるのだろうが、日程がまだ出ていないので、まだなにも決められずにいる。

この日の前に、2019-20のヴォレアスについて、個人的に思ったところをまとめられればよかったのだが、それもできずにいた。2位になったのはトヨタ自動車に敗れ(その日わたしは板橋でV3を見ていて、翌日現地でサンガイアがその自動車に勝ったのを見てえらく驚いた←ひどい)、ほか2試合フルセットに至ったからなのだが、とにかく直接対決の富士通戦を見たインパクトがつよく残りすぎていた*3。そのときの川崎の客席の雰囲気とリアクションとともに強烈に印象に残りすぎていた。

今季はもう優勝して入れ替え戦に行って昇格するぞこんどこそ感満載の界隈なのだが、まずは、V2の各チームがヴォレアスとどう戦うのか、それをたのしみに見たい…のだが…日程はまだか。日程浜田か。浜田じゃない。まだか。

*1:シートに「YOKOSUKA CITY」という文字とカモメさんがあしらわれていた。なお初稿では茅ヶ崎と書いてしまってこのローマ字のところになんとなく違和感を憶えていたら間違いだったので訂正した

*2:常々、ユニフォームのパンツの絶妙な場所に縦書きで書かれている「男山」に惹かれる自分がいる

*3:翌日、複数名に興奮して語りかけてしまいまして、その節はすみません

みたかった

引退発表があった。

ほんとにびっくりした。

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おつかれさまでした。

が第一句、なのだろうが、いろいろ言葉がとっちらかっていることを、まずはご容赦頂きたい(と、勢いよく書いてしまう謎の勢いについても、ひとまずご容赦頂きたい)。

なにせ、ここのところ、V1を見に行けていないので、しばらく目の前での観戦にはご無沙汰している。見たいと思った(けど実現しなかった)試合というのは、あった。

東京に飛んでいって、関東2部を見ようとして、どういうわけか新宿の高層ビルを撮るのに執心して、現地に着くのが遅くなってしまった、その亜細亜でのリーグ戦が、おそらく初めて見たときだったと思う。

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2014/5/24 関東2部 宇都宮-青学@亜細亜

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その躍動感について

やっぱり、いろんな意味で、この3月にある、はずだった、チャレンジマッチをたのしみにしていたクチはあったんだなあと思っている。ちゃんとチャレンジマッチが開かれて、そこから拓かれる世界があったんだと思っている。すげぇたのしい試合になっていたと思ってる。何度でも思っている*1

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2017年、天皇杯

このひとがこのチームの「選手」じゃなくなるのって、ほんとに実感がなくて、ほんとに忘れた頃に湧いてくるのだろうなと思ってはいるのだが、チームとしても、一つの区切りにあたるんだろうな、という感覚は、在る。短くない期間、見られてよかった。そう思いつつも、やっぱりその勝負は、ちゃんと見届けたかった気がしている。

おつかれさまでした。

そう言いつつ、行儀の良い挨拶は、他の方に任せる。

見たかった試合はあった。

この試合が見られてよかったな、と、改めて思う試合も、あるんだけど。↓

 

*1:だから、個人的には、「この」試合が流れた瞬間に、その後の、V1枠11にーとかそういう話って、あまり関心が出なかった

雪は降らない 日程は来ない

表題のとおりです。ここ北半球なので、表題の前段は、この時期致し方ないですな。

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GWに描いた。

かれこれ3週間近く待っているような気がするのだが、V2男子の日程が出ない。もうちょとまってーと通知が在った際には2週間くらい待てば来る知らせなのだろうと思っていたが、そう思っていたら7月中旬が終わってしまった。予め待つべしと云われていた間に新型コロナウイルスさんの拡がりが予想以上のえらいこっちゃになってしまい、この調子でいけば解放できると思っていた諸々のことが振り出しに戻ってしまった(とまではいわなくても「5つ戻る」くらいになった)。先日始まった相撲をはじめ、じわじわとお客さんがスポーツを現地で見られるという状況が戻りつつあるのは、んな中でもありがたい兆候ではある。

そうはいっても、自分が現地観戦できるのは、もうちょっと先のようではある。現地で見たいと思っていたものが、どんどん現在進行系で中止になりつつある。2月以来、試合は見ていないのだなあ、メディアに納めた写真データを見ながら思った。

拙い絵を描き始めてもうすぐ2年になることに気がついた。主にインスタグラムに(気が向いたらついったーにも)あげているが、正直、上達しているのかどうか、わからない。ただ、最近、ちょっと時間が出来るとまず紙と鉛筆と筆と絵の具にすり寄る。そんな感じである。なんとかのかんとか好き、というやつなのかもしれない。最近ははがきくらいの大きさの額に入れて部屋のどこかに立て掛けたり、画材が増えて黒い紙にアクリルで描いたりもしている。どこまで行こうとしているのだろう。

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ハガキサイズの額にはけっこうええのがある。

最近4月や5月に書いたり描いたりしたものにシンパシーを感じることが少なくない。危険な兆候である。雪が降る頃に、どんなふうに過ごしているのだろうか。

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……相撲を見ていると、いろいろ物思うなあ。

へんな夏

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お食事中失礼しました(円山動物園にて)

ン年前にはぱわーおぶぐりーんに行ってたなあとか、きょねんはサマーキャンプだったなあとか、いろいろ思い出すだけの日々が続いている。完全に追いついていない。考えごとばかりしているし、いろいろな方面を思うことしかできない。

金曜土曜と天気がよかったので、2日続けて遠足みたいに外を歩いた。土曜は朝から北円山の名を冠するところに用があったので、それが終わってから円山動物園に足を伸ばした。最近あまり足を運ばない界隈だったが、なんというか、円山だ!と名乗っている場所が、とても多いなあと(つまり、えらく歩いたということではある)。札幌、住所としては、「○条△丁目」というような座標の顔をしつつ、「このあたりだ」ということを示せるような名前があとからついてくるような場所がいろいろあるのだが、「円山」もひょっとするとそのひとつなのかなあなどと思いつつ…実に夏っぽい夏の中を歩いた感。

円山動物園の横には道路を挟んで円山球場があり、野球をやっている様子が垣間見られた。普段であれば、このくらいの頃には甲子園に行くチームが決まっているが、ことしは今の時点で地区大会がおこなわれている。無観客での開催中であり、どのチームがどの時間帯でどこでおこなわれているというのも公表されていない。

動物園では、そこをめぐるこどもの躍動が聞こえてきた。ぐるっとひと回りした。

最近、「もぐもぐ」が増えすぎて、パッと書けることがすくなくなっちゃった。このエントリもえらく久しぶりになってしまった。

日を重ねるにつれ、だんだん「わからない」が増えていく。「わからない」から角度の違ういろいろなものを読み、そこから方向を定めていく(答えをみつける、ともちょっと違う)ようにしたい、そうは思っているのだが、だんだん難しくなってきている気がしている。難しいから溜めすぎている。

きょうは4ヶ月ぶりの本場所が始まっている。お客さんが入って、拍手が聞こえ始めている。無事に始まったから、今は、無事に終わってほしいと願うばかりだ。

それにしてもV2の日程が出ない。V2だけが出ていない。7月中旬だと云われているが、7月中旬も残り僅かである。日程が出たところで、行けるのかどうかも、よくわからない。日程が出ない間に、世の中の状況もだんだん変わってきてしまっているなあと。いろんなことが、振り出しに戻っていなかったらええんだけどなあ。

走り出す。北海道のバレーを追う

学生の頃から、将来はメディアで仕事をしたい、と思ったことは何度となくあったが、結局、それを第一のメシのタネにしたことはない*1。理由はいろいろあるが、ああ、そういうことだったのかもしれないな、と、コロナの折に読んだもので気がついたところはある。

と言いつつ、メディアのためになにかを書くようになってから、気がつけば10年を過ぎていた。実感したのは、上場さんがサンガイアに復帰したと識ったときだったかな…などと。(↓これは10年前)

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このときは東京で暮らしていたが、翌2011年の秋、わたしは札幌に戻ってきた。バレーボールとは直接関わりのない、いくつかの理由によってである。北海道では、東京でそうしていたようにはバレーボールをあまりアクティブに見られないのだろうと思っていた。以前、このエントリあたりに書いてた記憶はある。

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2016年にヴォレアス北海道が出来て、翌2017年にサフィルヴァ北海道もVリーグを目指して活動を開始した。それぞれのチームの有り様、コンセプトはかなり異なるが、それぞれに歴史を重ね、昨年はV-THEATERで相まみえ、いろいろあって、今季はともにV2で戦うということになった。北海道でバレーボールを見ていて、ここまで、Vリーグの男子のにばんめのカテゴリ、が注目されたこと、あっただろうかなと思ったり。

いろいろのいちぶ↓

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札幌に引っ越して北海道を拠点にし始めた頃には想像ができなかったことが、最近起こっているなと感じる。地元の新聞やテレビ局などのメディアが、非常に熱心に*2各チームの動向を伝え、それこそヴォレアス始動の折に、初めて地元メディアの方々と同席し、そのとき「新聞の方々は、どうしてそんなにマメに取材対象に生年月日を訊くのだろう」と素朴な疑問をいだいたことを思いだしたが、最近はそれにもちょっと馴れたかな…と思っている。

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のちにサフィルヴァ入りする東海札幌・阿部誠樹主将と対峙するサフィルヴァのブロック(2019.8天皇杯北海道ブロックラウンド)

こちらで、他のバレーボールのメディアが少ない場所で、いわゆるもともとのバレーボールファンが少ない*3ところでメディアにより伝えられる事象を、どう捉え、伝える者としての自分の立ち位置をどこに置いて、どう伝えるか。現場に行くと、行っただけの課題感はある。テーマはどんどん増えていくし拡がっていく。だから、日々、面白く、この場所で起こる事象を見聞きし、自分なりの(勿論メディアの立ち位置とバランスを取りながらの)スタンスで伝える、ということに、例年にまして充実感を抱いているところなのではある。

この間に、V.LEAGUEの開催方針は発表されたが、V2男子の日程発表は後日となった。13チームあって、それがどーいうくくりで動くのかは後日わかるということにはなるのだが、開幕週に水戸で、11月の末に北ガスでV2の試合があるということは、ほんのりとわかった(あと判明しているのは1月末の碧南=こちらはV3との共催)。どのチームもきちんと移動でき、試合がおこなわれるのであれば、かなりの日程を北海道で見られるということになるのだな、と。「バレーボールは遠くに見に行くものである」という皮膚感覚で過ごしていた頃からすると、それこそ隔世の感がある。

素直に、すげーなー、と思っている。V開幕までの予定はことごとく流れてしまい*4、今はVの開幕を待つばかりではあるが、それにしても、だ。何らかの形で役に立てること、立つために動けること、あるんだろうなと、身の引き締まる思いである。なんとか体調を維持しながら過ごそうということではある。

*1:第三でもない

*2:熱心すぎて、正式発表前にサフィルヴァのV2格付けを伝えたり、V機構による日程発表会見の予定を伝える第一報がこちらのテレビになったり、で、ちょとドキドキはしたが

*3:少ないとはいえ、いらっしゃるところにはいっぱいいらっしゃる

*4:もうひとつ希望を持ちつつも未定の事案はあるが…いばらきけんほうめんをくちあけてながめながら