/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

2019/9/14 関東Vクラブバレーボールサマーカップ男子多摩大会

V.LEAGUEのシーズンインが、着々と近づいている。

9月14日、関東Vクラブバレーボールサマーカップが開催された。この大会は、関東に居を構えるクラブ形態のVリーグ所属4チーム(つくばユナイテッドSun GAIA、埼玉アザレア、東京ヴェルディ=以上V.LEAGUE DIVISION2、現在はV所属ではないが千葉ゼルバ)により、2016年から毎年9月に開催されている。4回目となる今回は、ホストチームが東京ヴェルディ、多摩市立総合体育館での開催であった。

ことしは諸々折り合いがついたので、個人的には、始まった年以来の観戦と相成った。

dhalmel.hatenadiary.jp

ことしは多摩開催、やっぱり朝は早いということで、2ヶ月前のサマーキャンプの時と同じように、深夜に千歳を発つ便で真夜中の羽田に降り立ち、そこいらへんで一泊(というよりは軽い仮眠)してから現地に向かう、ということをした。開場(9:30)のちょっと前に会場に着いたが、いくら確認してもサンガイアの姿が見当たらない。正確には不老部長と元さんはいらっしゃるのだが監督と選手が到着していない。サンガイアは第1試合じゃないか、と…。

開場後暫くしても同じ状況で、とうとうサンガイア抜きで開会式が始まった。直前の台風の爪痕が今も残り、ギリギリの布陣で出場にこぎつけている(と公式ツイッターで言及のあった)千葉ゼルバも、開会式の列を見ると6人いたかいないかという状況であった。

試合開始予定の10:40になってもサンガイアが到着しなかった。会場内では、サンガイアが到着しないので開始が遅れる旨、対戦相手のアザレアのマネージャーさんが客席に触れて廻っていた。放送が入るとか、そういう状況でもなかったようだ。

翌日、つくばで(サンガイアの壮行会があったので行った。この件は別記事の予定)伺うに、その頃、サンガイアの面々はようやく高速を降りたところだったという。7時に車でつくばを発ったのだが、3連休初日ということもあいまって、常磐道もその先の首都高速も大渋滞、結局4時間近くを要して現地に入ったということだそうだ。その際、第2試合と試合順を交換することが出来ないかということも検討されたのだが、第2試合は第2試合で、千葉ゼルバのメンバーが揃わないので前倒しにすることが出来ず、そのままの試合順でおこなわれるということになったという。

ようやく会場に着いたサンガイアの選手たちは、既にユニフォームに着替えた状態で入ってきて、荷物を控え室に置く間もなくコートへ入り、慌ただしくアップを始めていた。

関東の当日移動恐ろしや、と思ったところではある。これがリーグじゃなくてよかったとか、いろいろともの思う。リーグとなると、こんどは雪さんが介入してくるまた別の難しい問題があるわけだが(サンガイアでいうと、2013/14に、前日入りすべく車で移動したにもかかわらず、当日試合開始直前に会場入りというのもあったなあとか、去来したところはある)……↓ことしに入って、リーグ中に書いたヤツ。

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前置きが長くなった。いや長かった。実によく待った。当初の予定から40分くらいずれこんで、第1試合が始まった。この大会は、3セットマッチ(第3セットも25点)、テクニカルタイムアウトは無く、各セット13点で給水タイムを適用するというレギュレーションである。

埼玉アザレア 2-1 つくばユナイテッドSun GAIA

25-21 16-25 25-19

駆けつけ1戦となったサンガイアは、若手選手主体の編成。留萌に来られなかったメンバーも多く登場し、また違う色を見せられる。全体的にアザレアのディフェンスの強固さに見とれる試合ではあった。最終的にはそこが上回ったのだという感覚。サンガイアは、第2セット、リリーフサーバー佐藤のブレイク連発が大きく印象に残った。

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何故黒いポロシャツのお兄さん達は笑い崩れているのだろうか。恐らくここに写っていない黒いポロシャツの方が不思議な歌を歌って鼓舞していたのでしょう

東京ヴェルディ 2-1 千葉ゼルバ

25-20 17-25 25-16

結局千葉ゼルバは7人での参戦となった。つまりミドルとリベロの交代はあるものの、全員出ずっぱりということになる。その中で、最大限魅せてきた。

ヴェルディは前シーズンに多くの退団者がいて、新入団メンバーと相まってチームのつくりに大きく変化があった。この時期、謎の番号のユニフォームに身を包むヴェルディの新入団選手、というのは恒例(さきほど読み返した3年前のサマーカップの記事で、今サフィルヴァに揃ったヴェルディのおふたりが妙な番号のユニフォームを着ているというのを読んで、妙に懐かしい気持ちになった)だが、今回もそうだった。セッターはスタートから#50熊谷、途中出場で#30金子、と一新されていた。

そんな中で今季2シーズン目の#24増田の存在感が増したなあということを思って見ていた。

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ヴェルディもそろそろ見納めかね

試合終了まで、どちらが決勝に進出するかわからない、という展開であった。

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ヴェルディサポーターが掲げた幕。ゼルバはヴェルディくんと共に会場内で募金活動をおこなった。


このあと東京ヴェルディVENUSチアダンスパフォーマンスを挟み、3位決定戦へ。

3位決定戦:つくばユナイテッドSun GAIA 2-1 千葉ゼルバ

24-26 25-21 25-22

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7人で連戦、2度のフルセットを戦い抜いたゼルバ。次に見られるときをたのしみに

収穫と課題、いろいろ出し切っての試合というところにはなる。またまた手に汗握る熱戦に至った。サンガイアがリードして、いつの間にかゼルバが追い上げて……という展開はあった。

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リーグ戦以来半年ぶりのサンガイアでその姿を。

決勝:東京ヴェルディ 2-0 埼玉アザレア

28-26 25-22

決勝のみストレートでの決着だった。第1セットはずっと競り合っていたが、第2セットに入ってヴェルディがリードを保ってそのまま勝利に至った。もうひとつ展開があるかと思っていたところはあったが、ヴェルディが押しきった感。

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躍動した。

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ヴェルディ、開催地優勝。

ヴェルディが優勝した。優勝表彰のあと、恒例のラインダンス…といきたいところであったが、開始の遅れとフルセット続出で時間が押したため、選手が並んでラインダンスとはいかなかったが、ヴェルディにとっては久しぶりの「優勝」だったのだろうなとしみじみ。

試合そのもの以外のところも含め、開幕に向けての課題をそれぞれどのように消化していくのか、その折々にこの大会を思い出すことになるのだろうという感はしている。終わる頃には既にgdgdだったわたくしは、帰りの京王線で実に良く寝た。オナカスイタとネムイの激しい対決に晒された……なあ。