サンガイアに還った、偶数の素数。
待って待って待っていたはずなのに、いざその報せが来たら、ことばって飛んじゃうんだなって。不意に思い出したことだけ唐突に書いてみる。
きょねんの2月、2016/17V・チャレンジリーグ1、大分での試合。1日だけの観戦となったわたしは、所謂大分三好のホームゲームスペシャルシートに座っていた。ギリギリの席確保になったので、ベンチ裏の端、かなりアップエリア寄りで、最終戦・大分三好-富士通の試合を見ていた。
試合中に、先に試合を終えたサンガイアの選手がひとりやってきて、大分三好のアップエリアに向かって一言挨拶をして去って行った。ああ同じ背番号同士だなって思ったらじわっと染み出すものがあった。その後ほどなく、国体を控えた郷里に戻るということでサンガイアを去るという報せがあって、以降、サンガイアの2番は空き番になったのだった。
「その間」に、入ったり去ったり行き交ったりしたひとやものごとに不思議な思いを馳せながら、ようやく、ふたたび、まっすぐ、その姿、そのプレイ、チームの成り立ちと向き合える時間がやってきて、戻ってきたんだなということを、噛みしめる。
吸い込み、包み込みつつもすっくと立つ、その数字のようでもある、背番号2。