/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

たびのはて


日曜の昼に、カメラを壊した。明確な理由がある以上、「壊れた」ではない。いや、持っていた者の何かが壊れていた可能性は、否定出来ないが。
ゆえに、このしゃしんは、壊したカメラの断末魔、でもあるのだ。

それは、カラダが複数個ほしい週末であった。当初、別の地に行く予定を立てていった。金曜の夜に成田に着き、土曜の早朝宿をチェックアウトして、そのまま更に遠くへ向かう予定にしていた。1ヶ月くらい前に予定を変更し、ただ、金曜のフライトと、そこからの、やけに早いチェックアウトタイムの宿泊予約が残った。
あまりにもチェックアウトタイムが早い予約だった。1時間1000円で延長出来るというので、1時間だけ延長し、JRの成田駅へ向かい、そこから成田山新勝寺へ向かった。向かう途中で土砂降りに遭った。雨宿りというものをした。紅葉祭りだと聞いていたのだが、紅葉ははじまっていないのか、もう終わってしまっているのか。

そこからゆるりと土浦へ向かう。1年前に何かを見た地であった。1年前に(ホームゲームなのに)見られなかったサンガイアを、今回はきちんと2日間堪能した。書けることと書けないこと、叫べることと叫べないこと、いろいろな襞はそこにありつつ、深く刻まれたことはいろいろありつつ。

驚いたこと、心に沁みたことは、応援団にお礼と挨拶をしにチームが整列し、ひとしきり場が終わりかけたときに、叫ぶように歌い始めたひとのことであった。何がどう積み重なって、何がどうはじけて、今に至っているのかを、じわりと感じようとしたが、わたしにはそれを総て全うすることは出来なかった。ただただいろいろなひとのかおを思い出していたし、あたまに浮かべていた。

はて。自分にとってはこのカテゴリの開幕戦だったのだが、はて、開幕したんだろうか。

道中、本を読んでいた。「インタビュー」という本だった。その本を読みながら頭に浮かべていたひとたちのことも、十重二十重に重なっていたのだ。おそらく、半分以上は同じ顔として。