/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

ボールのゆくえ

思い出す風景についてとりとめもなく記しておく。

ここ2年ばかり、ボールのことを、しばしば考える。試合が始まる前に、四方八方に飛び散る、そっちのボールである。

チームは試合が始まる直前におおきな環を為して、声をひとつにして、みんなで腕を振り下ろしたりする。そして、そこから、ふたてに分かれる。ボールを持ったひとと持っていないひとに、である。ボールを持ったひとびとは中に入ってそれをめいめいに投げ込む。ボールを持たぬひとはコートからちょっと離れたところで、ユニフォームの上に着る何かを求めている。

あるいは、環のそとで椅子に座り、その光景を見つめるひとびともいる。

その場所に見届けに行った者にとっては、それぞれに、みんな、その場所で、見ることを望んでいたひとびとである。

ボールとは、どのように巡るものなのであろうか。何をどう願うとよいのだろうか。誰がどうボールを持っていようと、おおきな環がよろこびに溢れていけばそれでいいのだろうか。そもそもよろこびはどこにあるのか。

あまりにもとりとめのないことなので、とりとめもない時期に、殴るように置くように書き留めておいた。