あなたはわたしではない
ひとそれぞれの熱量というものがあって、その熱量の注ぎ方もそれぞれであって。
「同じ方向を向いている」ということばが時として非常に乱暴であるということを、主に自分が自分のくらしを送っている界隈で、最近つよく考えるところにある。
「今は頑張らなきゃならんところだから力を合わせて」なんていわれて肩を叩かれる。そうしたときに、不意に…表題のような言葉が出てしまう、局面が、最近非常に増えたのである。肩を叩かれたときだけではなくて、そういう姿勢を誰かが見せているときにすら、同じような気持ちになって、却ってぐるぐるしてしまうことも、最近はあるのだ。
自分がたっぷりの熱量を発している場所で、誰かが「あなたはわたしではない」と思っているような局面も、あるんじゃないかなぁという懸念もまた、ある。