/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

そしてつながる

石神井にいて、大分にいる。大分に行くには飛行機2回乗るわけだから、その間に東京に行ったと考えればよい。ということにする。

石神井地域リーグ(通称)だった。リーグ自体は日曜日まであったのだが、アイ・ディー・エフが土曜日最終戦だったので、その試合を見た。いろいろなメンバーを起用しながらアイシンにストレート勝ち。その後の試合の結果を受け、東部2位でグランドチャンピオン大会(3/11、大阪)に出場することとなる。個人賞を受賞した選手もいたようだ(うろうろと伝え聞いた)。
ちょうどその日、大分ではサンガイアが富士通に勝ち、大分三好トヨタ自動車に勝って優勝を決めた。三郷では埼玉と警視庁がフルセットを戦い、V・チャレンジリーグは閉幕まで1戦を残して最終順位が確定した。

土曜日は東京を出るのが遅かったので、日曜日は、朝、北九州空港から大分を目指すこととした。ソニックの車中で、大分の街中で、そして、コンパルの中でも、ずっと、なんというか、瞼の奥に思いをとどめていたというのはあったかもしれない。意味もなく心臓の鼓動を押さえきれず、目の前の光景を見つめて、どうしようもなく固まっていた。

ああいう試合というのは、えてしてそういう結末になるのかもしれない。ホームで富士通から2セットを(わりと大差で)得た大分三好だったが、その後富士通の粘りに、どんどん追い詰められていった。富士通は第4セットの中盤で岡村負傷。代わりに入った三芳がチームを鼓舞しつつ、そこからじわじわとリードを広げていく富士通。フルセットに。

難しい試合だった。難しい試合だったからこその結末だったのかもしれない。

18勝3敗。三つの黒星はすべて富士通から。されど、大分三好、優勝。その優勝の雄姿をホームで。

選手の首にメダルが、手にトロフィーが。そういうシーンを、前にいつ見ただろうか。見た記憶はなかったので、不意に「あ、三好の優勝っていつ以来だっけ、今朝買ってきた新聞に2年ぶりって書いてあったなぁ。あれ、2年前って…」みたいなことが頭をよぎった。試合が終わってから誰かに伺った。2年前は、最終日が和歌山だったやつだ。(なぜか脳内で再生されていたのは刈谷だった。それはさらに1年前、優勝したのは警視庁だった)
現地には行っていなかった和歌山だ。割と早い時間にキニナル試合の結果*1を聞いてほっと胸をなでおろし、そのあとのことをそう意識はしていなかった大会だ。なるほど、2年前といわれてもピンと来なかったわけだ。

2年の間に大分三好の陣容はかなり変わっている。既に、「プレミアへ」と言えど、プレミアを識る選手自体がかなりすくなくなった。1年前の対談を改めて読み返したり*2すると、もちろんそこからいろいろ積み重ねたし、昨季できなかった優勝はできたし、チームとしての形もはっきりしつつあるという感はあるけれども、それでも経験値ということでいうと難しく、たぶんもどかしい思いをしつつという層はあるのだろう。

一夜明けて、わたしはこれから帰路につく。妙に、家にある、あの緑のダルマ*3が恋しくなっていた。いろいろな局面が変わっても、変わらなくても、ひとりひとりのなかに想いは続いているのだということを、なぜか固まりながら、心に刻んでいる。

もう少しで一区切りという感はある。わたし自身も、今後、それをどう見ていくか、よく考えてみたい。これでよかったのかなということ、今季の中に、いろいろあったから。

シーズンが終わった方々も、これから続く方々も、おつかれさまでした。ほんとうに。ほんとうに。まだ2月だけど、まだもうちょっと雪は降るだろうけれど、そんな時期である。はえーよ。

*1:吉野さんがスパイクを打ったというあの試合だ

*2:しかし去年の今頃は修羅修羅していたなぁ。宿で興が乗って気が付いたら4時とか

*3:それこそ2年前のシーズン中盤、桜でのサンガイアホームゲームでの