/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

2016年が明けたので、本棚の隅から引っ張りだしたバレー誌について書いてみる

久々に「実家の書棚から」シリーズ。

実家の本棚の奥の方に、かつて買ったバレー雑誌を保管している。そろそろ整理しようと思ってはいるのだが(少なくとも、今自宅にある分と、どこかで合流させて整理しなきゃならんだろうなぁ…だが)。
去年の後半に、何やら年が明けたら男子バレーに関する雑誌がいっぱい出るらしい、と耳にしたので、以前「いろいろな種類の男子専用誌」があったとき、どんな感じだったんだろうか」というのを…書こうかなと思っていたのだが、まぁ。

あまりにも保存場所が(物理的に)高すぎて手が届かなかったので、もうちょっと冊数を見たいなと思ったんだが、2冊でギブアップすることにしたわけなのである。


引っ張りだしたのは、下記2冊。

  • [左]バレーボールアイドル(日刊スポーツグラフ)世界選手権大会男子速報号(1986.11)
  • [右]バレーボールHERO3月号(1987.3)

あの選手やあの選手が生まれる前の逸品です説があるがほっとけ。

まずは左のほんの中身を見てみることにする。

バレーボールアイドル

名前が挑戦的である。のちにバレーボールaiに発展した、日刊スポーツ出版社からの男子バレー雑誌である。定期的に刊行されているが、手にとったこの本は、おそらく1986世界選手権の特集号的な位置づけだったものと思われる。この号、A4変形(やや小さめ)114ページ。

表紙は井上謙、川合俊一、熊田康則各選手。

目次を追う。

カラー速報:熱戦!世界選手権 米国強し!日本は10位に終わる

速報記事はカラー9ページ。扉に優勝したアメリカの決勝シーン(ティモンズはどこまで飛んでいるのか!)。決勝の記事見開きのあとは、日本の各試合の結果と写真が掲載されているのだが、順位決定戦の見出しが「むざむざとストレート負け 日本史上ワースト2の順位確定」などとなっていて、かわいいふりして割とやる雑誌だったことが窺えた(だから手許にあるのかな)。

All Japan in France

カラー、遠征中のショットが公開されている。パリの景色の中で、これは必死でポーズ取ったんだろうなというのが多々。

カラーアルバム

まだまだ続くカラーページ。各選手のプレイ写真が掲載されている。写真にキャプション、総括する文章、強化スタッフからのコメント、という構成。
選手ごとの分量は下記の通り(数字はページ数)。

  • 熊田、川合、古川、原、井上、三橋各選手(3)
  • 岩島、笠間、杉本、田中直、眞鍋、田中幹各選手(2)

コメントは各選手についているのだが、こんな感じで始まるのがあった。さて誰でしょう

風ぼうが、野球の江夏に似ているので、ふてぶてしい印象を与えるが、実際は、江夏とは対照的に安定感、正確さが売り物。

→現在全日本女子監督な方。当時の全日本では若手。


広告(素顔の記録、という当時発売されていた選手ごとのビデオ)を挟んで、原選手のポスターあり。

決勝リーグ4試合 パワーの激突!

白黒グラビア。迫力ある写真をメインに、ブルガリア-ブラジル、アルゼンチン-チェコキューバ-フランスの各試合を伝えていた(決勝は冒頭のカラーか)

ピープルナウ 熊田康則 熊田、そして日本の流れを変えたスパイクミスのジャッジ

見出し+見開き全5ページの写真&コラム。初戦アメリカ戦前日から当日の試合までを記していた。

対アルゼンチン戦・川合家で観戦するの記

テレビ中継を選手の実家で、という企画。そういえばこのお宅はとんかつ屋さんだった。手料理が振る舞われて、家族とともにアルゼンチン戦を見届けるという記事。当人のコンディションが悪く、試合も敗れるという状況下でも、カツと餃子と冷やし中華は美味しかった由。

パフォーマンス・イン・世界選手権

カラー。ふしぎしゃしんにコメントがついてのいろいろ。なんか、最近しゃしんつきでついーとしているいろいろなのを思い出してしまう…(

おじゃまウォッチング=フランス編

カラー。食事をする選手とか、現地の方にサインをする選手とか、選手にまたがる選手とか。

パーソナル・ブロマイド

見開き2ページで全日本各選手、1ページに海外の有名選手の写真が。

どこかが切り抜かれてるとかあるかと思ったが、そういうことはなかった模様。

↑もしかして:おとうさん?(ブコメで指摘をいただいたのだが、どうも写真の貼りまつがいだった模様…ブルガリアは確かに3位に躍進していて、カジスキーという選手もいるわけではあったのだが。ちなみに当時の時点でナショナルチーム初登場だったもよう)

特派記者密着ダイアリー

その日毎の特派記者の書いた記録。なんというか、見ているファンに共感を呼ぶような文体。そういうのを一生懸命読んで異国の状況を追っていたのかな。

第11回世界選手権−全日本の足跡

上記ダイアリーとは少々毛色の異なる、ちょと堅い感じの記録。最後は監督の辞任を示唆する発言があったりして、かなりずしりと響く。

おもしろイラスト・フランス編

全日本がどんなところを転戦したのか、ということを、イラスト地図で追う3ページ。

パーソナル・アンケート=私生活について

9人の全日本選手に、プライベートについてのインタビュー。親の印象とかお小遣いの使いみちとか、趣味とか部屋の雰囲気とか着る服とか食べ物の好みとか…

全日本ニュース

世界選手権後の全日本の動向についてのニュース。

世界選手権全出場メンバー・記録

スコア、メンバー、チーム紹介など。各国のチームのアウトラインについてもわかるようになっている。

バレーボール・メイト

読者コーナー。文章やしゃしんの投稿、文通コーナー(とおいところのファンと交流するには、当時はこの方法が唯一…だった気がする。いろいろリスクを思いつつも、やりとりをしたりしたわけなんだなー)などなど。

右の本については、明日時間があれば←。

男子中心の雑誌…で読者層を意識しつつの構成と思いきや、読ませる、考えさせる部分も少なからずあり、ファンとしての入り口とその先の行方を意識したつくりにはなっていたのだろうなと思う。この雑誌は本棚に複数ある。当時は月刊バレーボールだけではなく、複数社から複数誌が刊行されており、各誌ごとの棲み分けもあって、読み較べもおもしろかったなぁと。