/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

2015春季・北海道総合大会開幕!

北海道にもちょと遅れて春の訪れである。総合大会は少々早めのはじまり、かもしれない。
わたしは男子1&2部がおこなわれている北大へ行っていたのだが、なんと言ったらよいのか…

男子1部

旭川医科大学 3-0 東海大学札幌校舎

25-0 25-0 25-0

一言で書いてしまえば「東海大学札幌校舎で、プログラムとユニフォームの背番号が一致しない選手が出場していたため」この試合は没収試合となった。

しかし、そのことに気がついたのは、試合が始まって、終わりがけギリギリになってから、だった。
公式記録上はすべて塗り替えられてしまったわけだが、試合が止まり、そして終わるまでの大まかなことを記録として残しておく。
#それにしても、どこがどう気づいたんだろうなぁ。というか、そこまで気がつかなかったんかなぁ、と。

スタート時の両チームのスターティングメンバーは、下記の通り。

旭医)4霍田 9中島 8田口 17高橋 10水永 7S加藤 L1河原
東海)3S山本 21戸田 11阿部 20柳町 15稲毛 2奥田 L14藤村

旭医は去年までのエース大平がユニフォームを脱ぎ、監督としてベンチ入りしていた。打数はそこそこ分散するようになりつつも、コースを巧みに衝いてくる霍田と思い切りの良い高橋の両レフトが攻撃の中心となり、また粘り強さは健在である。東海札幌はスターティングメンバーに2人の1年生を据え、昨年までサイドアタッカーであった阿部がミドルへ。春の愛知合宿でかの愛学山内とツーショット(身長30センチくらい差?)をツイートで見かけたような気がする稲毛はよく飛び印象に残る選手である。
第1セットは中盤からじわじわとリードを拡げた東海札幌が25-16で先取した。この段階で当方としては珍しく、東海札幌のスターティングメンバーを書き出そうとしてセット間についーとを作成して送ろうとしてプログラムを確認。あれっ21って大竹ってなってるけど戸田じゃね?たぶん戸田だと思うんだけど…あれ柳町20だよなぁ…と、一瞬思ったのだが、そのときはそんな大事とは思わずにいた(そんとき叫べよわし、とあとからじわじわ思ったんだが)。
第2セットは旭医が粘る。というよりも、東海札幌に今ひとつキレが足りず、少々もたついたところがあった感がする。20点くらいまでは競ったが、終盤畳みかけた東海が25-22で連取。

そして第3セットである。どうも攻撃面でしっくりいかないなぁ(個人の感想です)と思っていた奥田が、サーブで大爆発。威力とコースに進化を感じたなぁと思っているうちに、あれよあれよと東海札幌がリードを拡げる。旭医はその途上までで2回のタイムアウトを使い果たし、その後もなかなか切り口を見出せない。東海20-10で旭医は伊與部主将がリリーフサーバーとして出場。東海札幌の道中主将は出るかなぁと思いつつコートを見やると、リリーフサーバーとして、前2セットの横山に続いてここでは野嵜が出場してきていた。そして東海は点を重ね、22-11。かなり一方的な展開だし、隣のコートの第2試合(見たかった)は始まるしで…しばらく両コートをちらちらしていたら…

試合が中断した。

両キャプテンが呼ばれ、選手たちは一度コートから出た。係の誰かがプログラムを開きつつ、両キャプテンを囲んで何やら長そうな中断が始まる感じに見えた。見ていた者には何がなんだかわからなかったのだが、「あれっ、もしかして…?」と、さっき見たプログラムのことを思いだしてはみたが「まさか…」と打ち消したりしていた。
19柳町、20戸田、21大竹、と書かれているのは、プログラムの当該ページだけだった。集合写真ではそれぞれ20,21,22をつけて写っているし、前日当人だって「ことしは20番」というついーとしているし、プログラムの別ページ「注目新人選手紹介」欄にも、戸田21番柳町20番と出ている。
チーム登録のそのページだけ番号が違っていた。

暫くの中断を経て、やがて、試合が再開された。得点板の旭医に入っていた「11」だけがそのまま残って、セット取得を示す赤い●がふたつとも旭医に移って。
東海札幌 0-25 0-25 0-11 旭医 からの試合再開。そして、柳町は19番、戸田は20番のユニフォームに着替えていた。

実はここからの展開が圧巻だった。東海札幌怒濤の追い上げ。タイムアウトを2つ既に使い切っている旭医は必死で食い下がり、なんとかこのセットをモノにしようともがく。両者ギリギリのところでの攻防は見応えがあった。一度東海札幌が追いついてから再び引き離しての旭医23-20から、東海札幌がそれこそ戸田、柳町を中心として攻め入り、5連続得点で一気にこのセットを取り、大きなハンデはありつつも大逆転の予感を漂わせた。

ここまでの展開でいろいろ限界だったので、セット終了後に席を外してお手洗いに行き、戻ってきたのだが…第4セットが始まっていなかった。どうも、その後の協議?裁定?で、そもそもこの試合は無効となるゆえ、没収試合となり、終了…ということになったようである。

両キャプテンが呼び出されて説明を受けていたと思ったら、両チーム6人ずつがコートに戻ってきて、1列に並んで握手して、唐突に試合が終わった。

試合の結果は上記の通りである。
実は自分が見ていた席、東海札幌がスタンバイしている場所のど真ん中であった(試合だったから誰も席にいなかっただけ)。試合が終わって選手が徐々に戻ってきて、その場所で悔しさを露わにしていた。時間が経過するなかで、「残りすべて勝てば優勝できる」ことを確認し、いっしょうけんめいモチベーションを保とうとしていたのが印象に残った。誰を責めるでも悔いるでもなく、なんとか前を向いてこのあとに臨めればと願っている。残り全部勝つんだ!とは、よー言い切れない立場ではあるがヽ(´―`)ノ

札幌大学 3-0 北海道大学

25-13 25-16 25-8
札大)5S十良澤 10トイード 12佐藤健 4大江 7浦 6前田(3S:24鈴木) L16早坂
北大)2S河野 6神頭 3伊藤 10宇野 1伊波 4松浦 L5森川

札大には昨年の国体少年代表セッター2人(藤村@東海大四、長谷川@とわの森)が入学し、これで昨夏留萌に集った北海道側のセッターはすべて札大に集結したことになる。どーすんだーと思ったが、なんと4人ともベンチに入っていて、4人とも出番があった。セットの終盤に十良澤→小野寺、そして長谷川と藤村はリリーフサーバーでの登場、という体であった。第3セットは1年生の鈴木が登場し、思いっきりプレイしていた(そういえば春高に出た尚志のキャプテン・岩も札大なのだが、ベンチ外であった)。
北大は空飛ぶ学連委員長・宇野の獅子奮迅ぶりは相変わらずすごいのだが、全般的に「いろいろこれから」感はあり。

北翔大学 3-0 北海学園大学

25-21 25-20 25-21
学園)3S土持 1武田 2中堀 4菅崎 13寺島(2S-:7前坂) 10大野 L6村上
北翔)13三浦 11S池田 16福士 17小野 9安部 18杉本 L12本間
新戦力が多く加わったチーム同士の対戦となった。北海学園には実に9人(登録メンバーの過半数)の1年生が名を連ね、セッターもリベロも2人揃っている状況を久しぶりに見た(あれっセッターは久しぶりじゃなくて初めてかもしれない)。出場機会があったのはスターティングメンバーだった#13寺島のみだったが、他のメンバーもこれから伸びていくことだろうし、そもそもいろいろな意味で人的ゆとりが出たというのはチームにとってとても嬉しいことなのだろう(というか、メンバーの顔が覚えきれないと悲鳴を上げつつわたしがよろこんでいる)。
北翔はそれどころじゃない。スターティングメンバー、セッターの池田(2年)を除くとすべて1年生である。安部、本間、杉本、小野はとわの森、三浦、福士は東海大四の出身である。がらっと入れ替わった。
そしてこの1年生が非常に小気味よい。競り合う場面は多々あったのだが、結局北翔が「押し切った」感のする試合となった。北翔がどうこのリーグをかき回すのか、これからが楽しみである。そして上級生のチカラが必要になるときがそこここであるのだろうから、ベンチにいるそれぞれが、そのつもりでことに臨むと、非常に大きな力が生まれるのだろう。

男子2部

北海道科学大学 2-1 北海道教育大学釧路校

最初は両コートの間くらいでちらちら見ていたのだが、1部の第1試合終了後に移動。思いの外見られなかったのだが、最終戦だけは割とじっくり見ることが出来た(途中からだが)。最終戦の終盤は熱かった。競り合いの中何度か流れが変わり、科学大が抜け出してマッチポイントとなったところからデュースにもつれ込ませた釧教。しかし、さいごは科学大サービスエース、27-25で試合の決着がついた。
旭教と北星以外の3チームは1勝1敗。2部は、明日、さいごのさいごまで目が離せない。