/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

抗うわけでもなく

週末3日間、きたえーるにかよってみた。
土日はそこそこのひとが集まった。見た試合はそれぞれに盛り上がった。自分の気持ちの盛り上がりは、また別の話として。

きたえーるに行った3日間で共通しているのは、試合の終盤に「何人入場したか」がその場で発表されることである。それは、あたりまえのことのようで、あたりまえでもない。ただそこにいる数千人(金曜の入場者数は1000人台、土日は2000人台だった)のうちのひとりであるだけの自分が、何故かその数字を聞いて、あららと思ったり、ほっとしたりしている。それが普通のことなのか、そうでもないのか、それもよくわからない。

急いで職場から駆けつけた金曜のタクシー車中で、そこそこ詳しい*1運転手さんに「今バスケで何がどうなってるのか」と聞かれてgdgdになって答えられない*2くらいなので、詳細をここに書き留めるのは避けるが、ここ数日、殊に川淵チェアマン*3の「私見」が出てからのモノや心やことばの動きが、見ている自分にも何かの拍車をかけているのかもしれないなどと。(全文記事を読んで改めて見えるところはあった。煽りではなく冷静で、だけど、見出しになりにくい内容ではある、のだろうなとは思った)

ふと、以前読んだ、サンガイアのホームゲームについて書かれた記事の締めを思い出した。

チャレンジリーグのホームゲームはたった4試合しかなく今シーズンはこれで終わり。主催試合の入場料収入は4試合2000人として300万円。これでは選手一人の給料すらまかなえない。

中村円眞堂 バレーボール Vチャレンジリーグ @ 桜体育館

見たものからこういう感想を持つのは、ある観点からは普通なのかもしれない。最初に読んだときに、はっとさせられた。バレーを見るときに、あえて避けて通っていた視点だったのかと。

Vリーグ、殊に男子の試合の観客動員数について見聞きするところはある。今季はプレミアを見ていないので、プレミアに関してはほぼ伝聞とテレビで見たイメージだけだ。あ、昨季見た芦別の記憶もそこそこ引きずっている。所謂国内最高峰のリーグであるはずなのに、コートサイドにある広告が、チームを持っている会社と用具関連の会社のそればかりということに、なんともいえない違和感があったのを今でも憶えている。

何かを変えなきゃいけないというのが、そこそこ、機構サイドにはあるのだろう。それが的を射ているかどうかは別の話として、ここのところ、いろいろ仕掛けてこられている感はある。

ただ、どうしても、大きいところは残る。かつてのわたしは青かったので、こんな記事をどどーんと書けていたりしたのだが、今はもういろいろ考えちゃって無理だ。「Vリーグがやってこない」問題も併せ持っているわけだしね(^_^;)→ホーム&アウェー実現には - /ja あやつる YmrDhalmel

この青い記事にいただいたコメントを持ち出すまでもなく、「大きいところ」を何か変えようとしたときには、表に見えるところだけではなく、それを支えて動かしているいろいろな要素を見直して作り直さなければならないのだろう。審判とか運営とか記録とか、そのほか、ほぼ手弁当で頑張っていらっしゃる方々がたくさんいて、そのひとにとってのシーズンを思うのだ。

たぶん、「しばしばそれを見に行く者」として以上にバスケまわりのこれからがキニナルのは、急激に何かを仕掛けていく上で、何にどう折り合いをつけていくのか、それがキニナルからなのだろうなと思っている。

バレーに関しては、もう、大きいところが変わった方が良いのか、変わらない方が良いのか、どうなるのが良いのか、昇格したり降格したりしたらなにがどうなるのか、そのあたりを含めて、実はよくわからなくなっているのだ。わからないから、もう何かに抗うパワーもないのだ。

そこで戦っているひとが充実していて幸せであるように…と願うことは原点なのだろうが、それすらも、何かにとっては足かせになってしまうのか…ということを、最近いろいろ思ってしまったからなぁ。
(ふりだしにもどる)

*1:きたえーるでバスケやるんですか〜月寒だけだと思ってた、と言われたんだが、そういうもんだったんですか

*2:bjがプロリーグでNBLは企業チームが多くて…と言い切れない土地柄なものでなおさら

*3:懐かしい呼称である