海が見たかったので

吉例国体予選前日の周辺観光…と思ったんだが、ことしは日帰りで行くことにしたので、本日土曜日がまるまる空いた。
ワールドカップの準々決勝をひとつ見て、昼頃まではゆるりとしようかと思ったのだが、たまたますっきり目覚めて天気も良かったので、出かけることにした。

実はあたらしいカメラを買った翌日に、海を見に行ってしゃしんを撮りたいなぁと思って、一度行動に移しかけた。しかし、列車がなにがしかの事故で、海を目前に運転を見合わせてしまったのでその日は諦めた。思い立って3ヶ月後にリベンジと相成ったわけである。海を見に行きたかったのかその後の楽しみのためだったのか、いや両方だ。だって、海だけだったらバスに切り替えれば良かったわけだから。

JRに乗って銭函（ぜにばこ）という駅で降りた。ちょうど札幌から小樽に片足を入れたあたりの場所だ。駅のホームにはおおきな「銭函」が飾られていた。改札を抜けると正面にかすかに海が見えた。視界が建物に遮られないある一角で、久しぶりに海を見た。

カモメが飛んでいった。

しばらく海沿いに歩いてみた。割と山寄りに生まれ育って（その後もあまり海に縁がなく）現在に至ったわたしにとって、海というのは日常ではないのだな、と、あたりを歩きながらしみじみ感じていた。何回来たのかは忘れたが、銭函が海水浴をする場所であることは、わたしも割と小さい頃から認識していた。駅からちょっと札幌寄りに戻ったところにちょっと海水浴場があって、そこで何組かの親子連れが海水浴を愉しんでいた。遠くにサーファーが見えたような気がするが、気のせいだったのかもしれない。

更に歩を進めた。海岸線をちょっと離れてゴルフ場を横目に見てそれを抜けたところに、前々から行きたかったところがあってだ。

ジャンボ餃子が美味しいという餃子やさん。駅からゆっくり歩いて30分と（駅で見た地図に）書かれていたが、実際にはその倍近くかかって着いたので、ピークにさしかかっちゃったかな…と思いきや、案外早く入ることが出来た。そして餃子がとても美味しかった。また海が見たくなったら同じようにして来よう、と思って店をあとにした。

店を出たら銭函方面へは戻らず、実はこっちの方が近いんじゃないかという、隣のほしみ駅へ向かう。わたしのいちばん旧い記憶では、銭函と手稲の間に駅はなかった*1ような気がするので、それからかなり新駅が出来たことになる。そのひとつであるほしみと銭函の駅間もけっこうあったぞと。そういうことである。よく歩いた。

ほしみ駅はひらがな名である。漢字では「星見」なのだとばかり思っていたら、駅近くに拡がっているのが「星観緑地」なので、「み」はこっちのほうの字なんだなぁと。駅から見て、こんなかんじ。

何気なくスケールがでかい感がする。所謂星置のあたりをホームにされる方には、日常なのかも知れないが。あっ、きょうは堺のファンフェスだなぁ…