/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

目指した場所、その景色、そしてこの先

3月も終盤が近くなると、大抵クチやミミの中で反芻したりされたりするコトバがあった。
「その先(上)を、目指しているのかどうか」
たいていの場合、憶測から先には進まないわけではあるのだが。

「4強」相まみえた(そして、乗り込んだ時点で、どこがどう抜けるか、皆目わからなかった)3月末の刈谷V・チャレンジリーグ最終週=でも、見ている者の間で、おなじようなことばが、かわされた。
そのとき首位にいた、つくばユナイテッドSun GAIAに、ずっとTBSの取材クルーがついていた。

20140330|OitaMiyoshi-TUSG[このしゃしんのクルーがTBSかどうかはわからない←]

つくばは、そのチームが出来てからずっと、「その先」を目指していることを公言していた。ただ、スローガンに「GO TO Vリーグ」と銘打ってから、1年経つか経たないうちに、「Vリーグ」の守備範囲が2部に及ぶ「V・チャレンジリーグ」スタートが告げられ、ちょと「ガタッ」という感じになったのは…気のせいだ。たぶん気のせいだ。

それから、「その先」へ打って出るチャンスは、何度となくあった。一度は、チャレンジマッチ第1戦、ほんとにほんとに目の前までいった…ところで、零れた。わたし自身はそれを見ていなかったし、チャレンジマッチでつくばを応援することは、今の今まで叶っていないし。

要は、つくばユナイテッドSun GAIAというチームは、未だ、V・プレミアリーグという、その景色を見ていないのだ。見たい、そのおもいばかりが、ぐるぐると回りながらの9シーズンを経てきたのだ。

チームには、その景色を識る人がいる。何人もいる。チームを旅立ってから、その中に飛び込んで行った人も、何人もいる。これまでチームとの縁が濃いところ薄いところ、いろいろな場所で、ネットのむこうがわにいた人も、そこからまた戻ってきた人も、いろいろ。

去年のチャレンジマッチが終わったあと、つくばはクラブとして大幅な方針の転換を余儀なくされた。否、実は、余儀なくされたのかどうかすら、わたしにはわからない。「上」を目指すにはなりふり構わぬ何かが要るのだろう、そう今も思っているが、精一杯振り切れて*1、それでも突き抜けられなかったその先で、どうしていくのだろうか…とは、どうしても思っていた。恐らく、ことし大学を卒業した91/92生まれの代がチームにコミットしていられるうちに何らかの扉が開かれなければ、その先のことは、チーム自体がどうこうなるか、を含めて転換しなきゃならなくなるんだろうな、と思ってて、実際そうなった。

それでもまずチームが在れば、と思っていた。目指す目指さないはさておき、まずはチームとして何らかの方向性を打ち出してそれを保っていける方向に行ければ、と思っていた。たとえ、「目指さない」にしても。そういうふうに。

そういうことを考えてから半年以上を経て、様々な困難を抱え、背負いながらも、やっぱり、否、それまで以上に「目指していた」チームを垣間見て、なんだか何を言っていいのかわからなくなっていたのだ。ごめんなさい、とも、ちょっと違ったんだよなぁ。

それが、あの取材クルーに追われるも、その先…まずはチャレンジマッチに進むことのできなかった、そのチームを、長机の前に座ってファンを待ちながら号泣が止まらない選手を目の当たりにして、思っていたことだったのだ。

あの取材はどうなったんだろうか、と思っていた。
V・チャレンジリーグが終わり、平日にVアワードが終わり、翌日に加藤さんの引退が発表された。それから黒鷲までは、そのこと一色になった。そして、フィナーレが、あった。大阪で、そして、つい最近、ホーム・つくばで。

加藤さんがコートにもベンチにもいないシーズンを、もうすぐ迎える。その前に、BS-TBSで番組が放映されると聞き、あの刈谷での最終週のことを思い出した。そして、公式サイトに書かれた予告の長い文章を読み、その中のフレーズに反応して、こんな長い、とりとめのない文章を書いてしまった(リンク先切れたら避難所はこちら)。

引退を決意した今シーズン、選手兼監督を務めるつくばユナイテッドというクラブチームで、チームをVプレミアリーグに押し上げるための最後の闘いに挑んだ。

BS-TBS 裸のアスリートⅡ

なんだかんだ言いつつ、チームには、まだまだ、見えない景色なのだ。見たかった景色なのだ。見たい景色なのだ。V・プレミアリーグというのは。

つい2日前にそういえばGAORAを見ていたなぁ。4年前のV・プレミアリーグの放映の録画*2。なんていうことも、ぐるぐるしつつ。

*1:それも賛否両論いろいろある中で

*2:途中、げん兼任コーチさんが出て、副将さんが引っ込んだ