/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

前夜だから、噛みしめるようにして。

今週のVリーグ・公式サイトに書かれている「今週の見どころ」に、明日(ついに明日だよ!)の富士通-大分三好、つくば-警視庁について言及されている。第1試合は両チームセッターの対比を、第2試合はそれぞれのチームの攻守について触れられている。

どちらかといえば、第2試合について、第1試合みたいな何かを読んでみたかったな、と思った。思ってはみたのだが、まだ、どちらも、ことばにして形にしてしまうにはもったいないのかもしれない。前にも書いたが、わたしはバレー何年見てるか既に忘れてしまっているが、その間、極力、セッターについて考えたり語ったりするところから逃げてきた。難しいし、割と見る立場によってぱっくり何かがわかれてしまいそうだからだ。

そして、ことばにするのは今もまだ怖い。まだ、ことばにするのは難しいけれど、この試合が終わった頃に、セッターとしてのプレイの何かについてよくよく感じ入ったり、ひとつでもじぶんのことばで何か表すことが出来ればいいなぁと思っている。たぶん、それどころじゃないんだろうけれど。

考えてみれば、どちらも、去年の今頃にゃぁ、それぞれのチームのコートの真ん中に立っているとは思わなかったわけだぁな。

SIDE-P

この選手を初めて見たのは2008年。それはよく憶えている。天皇杯ブロックラウンドとか、全日本インカレとか。何故か、この年に限って中京大学を見る機会がいっぱいあった。何年か経ったところで、こんなエントリを書いてた。ひっそりと誓い - /ja あやつる YmrDhalmel
警視庁に入ってからもしばしば気にかけて見ていた選手ではあった。小さくて細いけどよく跳んで存在感のある選手で、見てはしばしばどきどきわくわくしていた。
去年の暮れ、思いがけず時間が空いてV・チャレンジの開幕戦を見た時に、そのコートを見て声をあげた。そりゃびっくりした。

セッターになってた。

警視庁、そう来たかと思った。その後行った試合でも見ることが出来たのだが、なんだかだんだん「高まって」くるのがわかった。なんだか上手くいえないのだが、じわじわと嵌まってきていたんだろうなと思う。
ただ、どうしても思いだしてしまうのが、開幕戦の1枚。
20131207|Keishicho-Delfino
何故か「所在なげにちょこんと」から、だんだんその存在が大きくなっていくのだ。このひとは。

こわい。とてもこわい。そしてたのしみだ。

SIDE-T

サンガイアがこのシーズンに向けてセッターを欲していたのは識っていた。トライアウトの募集期間中ずっと太字で書かれていた。やがて、あたらしいセッターがやってくる、という報せを得たとき、その名を聞いて、まずびっくりしたのを憶えている。今にして思えば、あああれもそれも…と思い起こすところはあるのだが。

今でもよくわからないのだが、気がつくとそのセッターはしばしばわたしのファインダーを占め、わくわくとどきどきの種になり、その姿を背筋伸ばして見守り、その姿を直接見られないときにも時間になるとじたばたする…そういう存在になっていた。さっきから擬態語が多いすね。

たぶん明日もそうなんだろうな。存分にアタッカーを際立たせられるのであれば、その姿を見ながら、ぽぉと頬を染められるだろう。なんというか、これまで自分がコトバにするもんかと思っていた何かを、ぐっと考えさせている存在なのは間違いないから。

多くの局面でがんばれーとつぶやきながら祈りながら手を合わせることしか出来ないが、たぶんそうすることで何かが洗われるのだろう。

20140308|TUSG-Delfino