/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

アスリートサミットと「北海道」と「バレーボール」

もうこれ書くのが何回目になるのかわからんのだが。
バレーボールに横たわる諸々の問題の中で、個々の地域の問題は見逃されがちで、また、地域においては、チームがあったりその地域特性に合った競技以外は見逃されがちで、だけど男女ともそこそこ(だからタチが悪い)…そんな中に在るのが、今の「北海道のバレーボール」なんだろうなと思っている。

いきおい、当地においては、バレーボールから少々距離を置いたところから、何か別の切り口を通してバレーボールのありようを考える、というような機会が増える。

高校の偉大な後輩が旗を振って実現させたイベント、「アスリートサミット in 札幌 フォーラム | Peatix」(全体を説明するページのURLはこちらでええのだろうか…)が、昨日札幌で行われていた。昼から夕方、夜までイベントは盛りだくさんだったのだが、当方の予定もそこそこ盛りだくさん。ブッキング上等〜みたいな状況になってしまったので、結局参加できたのはフォーラムの第2部だけだった。
ちなみに、フォーラム第2部のテーマは「企業×アスリート 採用課題に対する新たな価値提案」だった。

登壇したアスリートの中には元プロ野球選手がふたり。それぞれのチームを戦力外となったあと、現在はこちらの地元にある球団の職員として、主に少年世代に指導をおこなっている、とのことである。おそらく進行側の意図としては「現役時分から、引退後のキャリアをどう過ごすか、どう成功させていくか意識し、準備を進めていくにはいかように」というところに話を持っていきたかったのだろうが、元野球選手からは「現役時分は競技に打ち込むためほかのことは考えられぬ」以外のことばがなかなか引き出されなかった(球団側も、ところによってはかなり面倒見が良いようでもあり…)。あくまでも引退した側の人間が、どう現役を終えようとする選手を導いていくか、というようなアプローチになろうか…という話。なかなか着地点が見えないところに、遠方より駆けつけられたオリンピアンさんが到着し、いきなり2020東京五輪招致方面へ話が進み、あららららというとる間に…(あ、もっとまともなレポート、たぶん他のところにあるでしょう)。

主にサッカー方面とか主宰の界隈からモノを見るとちょと違和感があるのかもなぁとは思ったが、当方、もうちょと別の方面のところを考えていた。

会場にもリクルートスーツ姿の学生が多々見られた。それを見ながら、この時期を岐路と感じて、ひとつの区切りだと思って、競技においても学生生活においてもくっと唇を噛みしめながら向かっているひとたちのことを考えていた。

セカンドキャリアがどーのと語れるのは、アスリートとしてのファーストキャリアがあるからなんだろうなと。そこに向かわないひとにとっては、いろんな区切りが「セカンドキャリアを考える」以前に横たわっているんだろうなと。それは実力の世界だからどーにもならない、という話ではなくて…なんというか…

せめて魅力のある人がちゃんと見出される世界であってほしいし、それだけの大きさのフィールドであってほしい。そう願うのは、特にこの地では贅沢なことなのかもしれないが、せめて、志せて当たって砕けられるだけのモノは、そこにあってほしい…(そして本日につづいたわけである)結局そう思いながら昨日1日を終えたのであった。

この場において、アスリート間のネットワークと、その、企業や教育研修機関や地域への派遣…というのを目指す組織の立ち上げが発表されていた。しばし目を閉じて、行間を読みながら、考える…