/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

ことし、すきなチームができました

去年の秋が終わる頃に札幌に越してきて、その後2ヶ月強、なんともいえぬテンションでこちらでの生活を続けた。
とりあえず、去年が終わる頃に、このブログを「とりあえず」続けることにしたのだが、いったい明日はどっちだ、というような感覚になっていた。ぶっちゃけ、どういう方向にどんなふうに進むのか、自分自身にも見えなかった。
札幌に越すと、それまで見ていた界隈のバレーボール観戦に振り向けられるリソースは(それが殆ど関東、乃至はそれより西でおこなわれているゆえに)限られてくるというのはわかっていた。自分にとって、バレーボールって、いつでも見られるものなのかがよくわからない、そんな気がしていた。見に行きたいときにプランを立てて、遠くへ飛んで見に行くものなのかなぁと漠然と思っていた。

もちろん、地元でもバレーボールの大会はある。年が明ける前に、大学と高校の試合を見に行ったし、ワールドカップの試合も開催されたので、それも見に行った。しかし、それが自分の日常をどのくらい照らしていくのか、率直なところ、よく見えなかった。

年が明けてから「遠くへ飛んで見に行く」を3件ほど実行に移し、その後、当時数少なかった地元のフォロアーさんのお誘いなどを受けて、年度が明けた頃にクラブの大会を見に行き、次の週から大学のリーグだということを知ってそこにも行き始めた。大学リーグには知っている選手がほとんどいなかった。勇気を振り絞って本部席へ買いに行ったプログラムを頼りに、去年まで見ていた選手のどこで同期だとか先輩だとかそういうところをちょっとずつ調べながら、ちょっとずつチームや選手を憶えていった。

ゴールデンウィークには黒鷲旗がおこなわれたのだが、これも諸々の理由*1で回避し、ずっと開催されていると聞いた北海道の大学リーグを見に行くことにした。開始が9時半、という、今までに例を見ぬ早さにどきどきしつつ、初めての会場へ足を運んだ。

5月の連休に突入した折、真っ先に見に行った日の試合は3試合。3試合とも熱かった。中でも第3試合、東海大学札幌校舎-北海学園大学は、こちらのリーグで見たことのないほどの熱戦になった。ミドルを多用し機先を制した北海学園が1セットを先取して始まったこの試合は、その後2セットを取り返した東海札幌に対し、粘る北海学園がフルセット目前まで持ち込んだが、最後東海札幌が振り切って勝利を収めた。その試合を見たとき、ブログにこう書いている。

こちらで試合を見るようになって、ここまで痺れる試合は初めてだった。なんの慰めにもならないかもしれないが、それだけはハッキリと書けるので、そう書き残しておく。

北海道大学リーグ3日目 - /ja あやつる YmrDhalmel

試合が終わった後、ハッキリと力が抜けた。そして、次の日からの試合に行くのが、えらく楽しみになったのをよく憶えている。急にスイッチが入ったのだ、あのとき。

そしてリーグリーグで連休は終わり、次の試合まで1週間あるとかえらく待ち遠しくなった。考え得る方面へ「練習を見学できるのか」急に問い合わせたのは、連休明けてすぐの頃だった。今まで見学をした人はいなかった、そう伺った。リーグ戦が終わって、それからしばし逡巡して、東日本インカレ直前にようやく重い腰を上げた。リーグ中に入手した自転車に、思いっきり空気を入れて、10分くらいこいで。

それからのことは、どこまでが心の動きで、どこからが体の動きか、自分の中でうまく分別がついていない。おそらく分別がつかぬまま、シーズンの終わりまで来ちゃったんだろうなと思う。練習を見に行った際に、どうして好きなのかと当事者に問われたことはあったが、答えられなかったし、おそらく今も答えられない。
ずっとバレーを見てきたけれど、好きなチームがあって応援して、ということは少なからずあるけれど、その中でじゃあ自分がどんなふうにしてきたか、どんなふうに在ればいいのか、初めてのことばかりでよくわからなくて、「それでいいのか」「いいのだよ」的な自問自答を未だに繰り返しながら、現在に至っている。今までの人生の中で、こういうひとには遭遇したことがないのだろうから、わたくしの視線の先の方々をかなり当惑させているような気がするのだが、それでも、おそらく来年もこんな感じなのだろう。あ、こんな感じ、どころじゃない、かもしれないなぁ…。あうあうあうあう…

急速かつじわじわとすきなチームができた。そしてそのチームを見に行くことが、ある程度日常としてこの場所でできるようになった。去年の自分に言って信じてもらえるかね。もらえんわな。

これでいいよと思えるようになったのが、ことしの自分にとっていちばんでかかったかもしれんなぁ。

来年も。そして、来年こそ。そう思えることが、思えるところが、自転車で届くところにある*2のが、とても嬉しい。

すぺしゃるさんくすとぅ

追記

読み返したら、どこがどうすきかって書いてないなぁ。

*1:とある新人さんが新人研修で黒鷲に出ていない、というのが引き金だったというか、諸々の手配遅れというか、黒鷲人大杉怖いというか

*2:自転車はただいま開店休業中ですよ