「バントをする人」

確か、日本シリーズ観戦中に流れたCMだったと記憶している。江口洋介扮するパパが、息子に語りかける台詞が印象に残った。

でも、仕事には、バントをする人が必要だ。 パスを出す人が必要だ。 父さんは、見えない仕事に誇りを感じている。

バレーの試合を見ていて、見たことを文字に起こそうとして、試合の局面局面で、上記文脈における「バント」に相応する重要なプレイやそのプレイの主について、ちゃんと書き起こしたいのだが書き起こしきれずにじたばたする、そういう事例が最近多すぎて、自分で自分に対してえらくもどかしい気持ちになる。

おそらく、試合のうち、テキストに起こし切れているのは、その1割か2割なんじゃないのだろうかと思っている。伝わっているのだろうか、と思ったところで、おそらく、そのテキストを読み返す自分自身にすら伝わってこないんじゃないのだろうか。

派手ではないかもしれないが、上手く説明出来ないだけで埋めてしまっては申し訳ないプレイの数々を思い出しながら、さきの週末に見た試合を振り返っている。相変わらず上手くいえないけれど、この場を借りてじわりと頭を下げる。