/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

「鶴の折り方」

スポーツを見ていると、どうしても目の当たりにしてしまうものがある。
プレイ中に負傷した選手が退場するシーンや、何らかの怪我により戦列を離れる選手についての報せである。
または、現地に行ってみたら、見られると思っていた選手がその場で確認できず…というようなこともある。
極力あって欲しくないことである。しかし、何らかの無理な動きを伴うのがスポーツである以上、(個人差やチーム差はあるにせよ)避けて通ることはできない。

報せを耳にして、見る者が出来ることは、どんな競技でも、どんな状況でも、ひとつしかない。それは「待つ」ことだ。
その回復を、再びそのプレイを見ることが出来る日がやってくることを、ただただ「待つ」。それしかできることはない。

心の中で、あるいはリアルに、その回復を祈ることはあるにせよ。
進みつつある医療やケアに従事する方々に、その回復を託すことはあるにせよ。
間違っても、見る者がすることというのは、無茶なことをどこかで期待したり、願ったりすることではない。今後を考えると無茶に感じられる事象を美化することでもない。

それぞれの選手や、その所属するチームや団体、あるいは国にとって、大事な目標が何であるか。それはそれぞれなのだろうが。それでも、見る者が出来るのは、背中を押すことではない。「待つ」ことなのだ。

見る者が「待つ」間は、いつもと角度や観点を変えて、そのチームや競技を見るのもいい。新しい発見がそこにあるかもしれない

最近見かけた複数のニュースを通じて、スポーツを見る者の側が、選手の怪我やコンディションやその他…とのつきあい方を考えていくことが大事なのだろう、としみじみ思っている。

願わくば、あらゆるプレイヤーの方々の無事を、そして、怪我をしたひとの快復を。改めて。