2011天皇杯千葉県予選
男子予選は千葉北高校にて。千葉北高校は先日伺ったスポーツセンターのちょっと先にあった。暑いし長丁場は難しかろうと思って、昼頃の到着を目指す。
到着したとき、ちょうど2コート進行中の準決勝1試合、順大-大東鈑金が終わったところだった。こちらは順大が勝ち上がって早々と決勝進出。もう1コートでは熱戦が続いていた。中央学院大A*1-NUDE。フルセットに入っていたが、NUDEがブロックなどで徐々に優勢になっていき、結局中院Aを破って決勝へ。
会場はモロに高校の体育館。どこで見ていいのかよくわからぬまま、準決勝は体育館の入口から半分くらい顔を出して見ていた。割と風が入ってきたので、暑くてもなんとかなった。体育館のステージ脇階段から立見のギャラリーに行けたので、決勝戦はそこから観戦することとした（反対側にもギャラリーがあって、応援はそちらからだった。ただし、そちらはハシゴでのぼっていくところだった）。
決勝（勝者が県代表として関東ブロックラウンド進出）
NUDE 2-1 順天堂大学
25-17 17-25 25-23
N)25荒木 4紺野 21中野 3佐々木 10菊池 99武居 L7手塚*2
J)25松田 16進藤 14竹浪 24佐野 15久保 1高橋 L18渡辺光(2S途中?-:38山崎)
NUDEのメンバー、2年前の天皇杯プログラムを参照してみたものの、おそらくそこから半分くらいかわっている。プログラムが出たら補完するなどする（20111027に転記した）。ちなみに#4に憶えが…と思っていたら、ヴェルディ以来で見る紺野〜。セッターは#25だが、2年前のプログラムにそれらしい名前はない。対角に位置する#3はサウスポー。
順大はユニバとジュニアで3人抜けている。東日本インカレの際にベンチを離れていた蔦宗監督は復帰していた。ベンチから聞こえるいつもの蔦宗節…なのだが、どうにも苦しい。出だしはNUDEが優勢。NUDEの各選手、コートが「見えている」感じがする。ひとつひとつのプレイが、とてもシンプルに響いてくる。うまい。NUDE見る度に99番さんーと書いているけれど、ほんと、細かいところまで、うまい。何度唸ったか。
第1セット、順大は序盤に高橋→26藤井（終盤戻す）、松田→13阿部、佐野→35西尾（のち戻す）など交代カードを次々と切るが、どうにも挽回出来ない状態のままでNUDEが先制した。第2セット、順大は大きくメンバーを変えてきた。
（サーブ順）13阿部 22西野 14竹浪 35西尾 15久保 26藤井
第2セット、この西野のサーブをきっかけに順大がリードする。西野のサーブといえば前衛に久保、そのときの順大からなんともいえぬ威圧感が感じられた。実に面白いように順大のブロックが効き、第1セットとは逆のスコアで順大が1セットを返す。
フルセット連戦となっているNUDEに疲れが見え始めたようにも見えた。風が吹いてきているとはいえ、やはり暑いし。
このまま順大の流れが続くのかな…と思ったファイナルセットの立ち上がり、NUDEが一気にサーブで攻め始める。それまでジャンプフローターを打っていた紺野、このセットからジャンプサーブを打ち始め、3連続ポイント。1点目などは実に絶妙なコースに突き刺さり、ベンチから「100本に1本…」という声がかかるほどだった。その後、順大のミスなどもあり、一気にNUDEのリードが拡がった。コートチェンジの時点で13-6。
しかし試合の流れはここでは決しない。コートチェンジ後、順大が徐々に追い上げ始める。それぞれの出すところをしっかり出し切って引き締まった好ゲームになっていく。順大が追い上げてNUDEが引き離し、20-14。そこで「まだ中盤〜」という声が順大ベンチから響いた。その時点はほんとに「中盤」だった。
24-20から順大が3点取り返したが、最後はNUDE#56（以前のプログラムによると篠田、第3セット途中から登場）が鋭いコースに決め、勝負は決した。
順大の試合後のミーティングが長かった。順大がクラブに敗れたといえば2007関東ブロックラウンド＠立川でのDiabro戦があった。一瞬それを思い出したりはしたが、きょう見た試合にはそれとはまた別の味わいがあった気がする。都道府県で、地区のブロックで、普通に考えて対戦する機会があるかどうかわからない、別のカテゴリ同士の対戦を、こうやって普通に見られて感じられる。だから天皇杯って面白いし、忘れられないんだよなぁ…。
きょうの試合が、今の順大にとってでかい経験値になれば、ことしの後半の大学シーンもかなり面白いことになってきちゃいそうだ。そして、ブロックラウンドに、たのしみなチームが、またひとつ進出した。
