/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

徐々に風が運び込まれた東日本インカレ3日目

きょうから涼しくなるという予報であったが、起きて空を見上げる限り、そんな気配はない。めいっぱいの「わたしがかんがえたあつさたいさく」を講じて、昨夏に貰った、もう同じものは世に出ないであろう赤いうちわを携えて、いざ日体へ。
その準備の過程で少々遅れたので、試合開始には間に合わず。

男子準々決勝

筑波大学3-2東海大学

15-25 32-34 26-24 25-20 15-9
Ts)20前田 3衛藤 2佐々木 17出耒田 11李 19久原 L7白石
To)15深津 13星野 2安永 1小澤 23鶴田 12阿部 L25大西
↑の状況により、着いたときには第1セット途上、とにかく東海が走っている展開。昨日は出場していなかった安永が本日から出場。さすがにその存在感は大きく、筑波はじわじわと圧倒されていく。東海のメンバーが替わった効果もあるのだろうが、筑波が浮き足だっていたようにも見えた第1セットだった。
続く第2セットも東海が序盤リードを広げた。筑波は出耒田の高くコースを見据えたスパイクなどで徐々に追い上げ、20点過ぎで追いつきデュースにもつれた。追いつ追われつの攻防の末、このセットは東海が押しきったが、これからの試合展開に変化が起こる可能性を感じた。
第3セットは筑波がリードしていたが、東海がそれをとらえて逆転した。中盤過ぎて東海にアクシデント。星野が足首を痛め、#22結城と交代。このセットもデュースとなるが、筑波が取り返す。
第4セット、東海は#12阿部を星野のポジションに配し、ミドルに昨日出場していた#28鈴木が入る布陣で臨んだ。筑波が攻撃でもブロックでも勢いを増してきた。それぞれの選手が活き活きとしてきた。東海が追い上げるが結局フルセットへ突入する。
フルセットになった場合は出場すべくベンチで準備をしていたのだろう、ファイナルセット、東海は星野がコートに戻って当初のメンバーに戻った。しかし、筑波がセット序盤から飛ばした。コートチェンジ後は衛藤がクイックに、ブロックに活躍度合いを増した。東海は、奮闘する小澤に疲労と重圧が色濃く見えて、見ていてどうしようかと思ってしまった。最後はこの日何度となく唸らされた出耒田の高いスパイクが決まり、筑波がかなり久しぶりに*1東海に勝った。
ここ3年決勝で対決していた2チームが、ともに消えた。ことしは難しい年、ということなのかもしれない。

日本体育大学3-1国際武道大学

22-25 25-21 25-19 25-17
B)1佐藤 37南(康) 5高志保 23三浦 22王 14奥中 L2古賀
N)16渡辺 24田井中 12豊田 14山本 13黒木 1梅野 L19吉武/20大内
日体リベロはレセプションとディグで、だったかは把握できていないが、常時頻繁に入れ替わっていた。
昨日激戦を制した武大だったが、きょうは試合中盤以降、粘りがあまりなかった。日体は梅野以外が3年以下*2というコート内であったが、非常に堅く攻めきった。

順天堂大学3-1国士舘大学

29-31 25-19 25-22 25-19
J)2伊藤 23細中(2S途中-:15久保) 14竹浪 24佐野 21伏見 1高橋 L18渡辺/39館石
K)19浜田 17井本 16上村 23長澤 18佐藤 33佐々木 L6矢菅
昨日まで東日本インカレが行なわれていた所沢では本日インターハイ予選が行なわれていたと聞くが、この試合、実は双方に深谷OBが複数いた。
何故かベンチ内に監督の姿のない順大、タイムアウトの指示はコート内から出ていた模様。第1セットは順大が一時期5点のリードを奪ったが、終盤国士舘が追い上げ、デュースの末国士舘が取った。国士舘は20点前後から投入される交代選手のキャラクターが立っている。このセットはリリーフサーバーの赤澤主将が入ったところで大きく流れが変わった。
国士舘に細かいミスがあり、攻めきれなかったきらいはあるが、各セット各セット、見せ場はたっぷりあった。長澤のワンセッターともいいきれない。浜田と1.5セッター、という感じだろうか。痺れた。順大は久々に(パンパシでも聞かなかったぞ)伊藤のすごい音のするスパイクに圧倒されてみたりした。きょうは佐野が光っていたなぁ。
あ、初めて見たが、リベロの役割は非常にはっきりしていた感。

慶應義塾大学3-2法政大学

27-29 15-25 25-23 25-19 15-13
H)9平良 22池田 17吉田(4S途中-:7金澤) 23村上 1田中 10佐々木 L12早瀬/27阿部
K)28柳田 26野口 23星谷 19岡田 16間宮 18山本 L15前田
六大学の時に少しずつ見たチーム同士の対戦(直接対決は見ていない)だったが、おそらくその時に較べ、法政がとても良くなってきたのだろう。各セット、非常に面白い展開となった。課題がそれぞれに見えるからこそ可愛い(なんか違う)というところであった。
慶應の応援がとても印象に残った。「星谷のブロック!」「やなぎのサーブ!」などと、決めた選手やサーブに入る選手とそのプレイを組み合わせて(おしこみ!などという、ちょと強引なものも含めて)みんなで解説っぽいものを含めたコールをしていた。初めて大学の試合を見たひとには、とてもわかりやすいし入り込みやすいのだろうなと思った。東日本インカレは今回が30回目だが、慶應がベスト4に進出したのは初めてだそうだ。強くなり始めたのはここ5-6年くらいのことだしなぁ…

朝は暑かったが、第2試合が過ぎる頃には気温もほどよくなったようで、館内にも徐々に涼しい風が入ってくるようになった。とはいえ、室内はやはり少々暑かった。外が涼しいと聞き、試合の合間に外でおこなわれているトラック競技ややり投げなどを見ながらしばしばくつろいだ。
なにかが自分の心の奥底に張りついていることは確かなのだが、それはそれとして、たっぷり4試合、バレーボールの観戦を楽しむことが出来た。…と書くと語尾が出耒田になっちゃったよへへいへい。

*1:わたしの記憶では、2007年東日本インカレ以来4年ぶり…だと

*2:今日は#5小林が梅野のワンポイントブロッカーで出てくる、という、リーグでは決して見られないふしぎオプション