/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

第23回アジア太平洋カップ福岡国際男子バレーボール大会

6/17〜19まで開催。18日のみ観戦。→☆F Panpacific2011|パンパシ | Flickr
福岡市民体育館は地下鉄駅から徒歩1分と交通至便なところにあった。新しい建物ではないが、それが却って親しみやすさを増していた感がする。毎年毎年この大会を見られる福岡ってええなぁ、と、入場して試合が始まる前にしみじみ思った。
プログラムは受付で無料配布された。A4カラー、広げるとA2両面刷り(四つ折り)、出場4チームの選手名鑑が写真つきで載っている。中国、タイ、日本は18選手、韓国は19選手の名前が出ている。
日本について、この「18名」というのは、ユニバーシアード候補選考経過でこれまで情報が出ていなかった部分である。今回出場する12名(→拙記事)、本番に出場するが今回は出場しない2名(安永、塩田@東海)のほか、古田、大木(東レ)、古賀(武大)、高橋駿(中央)の名がある。いろいろ、一言では言い表せない。
以下、18日に観戦した2試合について。この2試合の間に、森田淳悟氏によるキッズ向けのバレーボール教室が開催された。氏はそのまま解説に入った模様(深夜に地元局で放映されていたが見逃した)。

タイ3-0中国

25-20 25-17 25-20
C)1Han T.N. 11Qui Z. 13Leng Z.M. 5Du K.N. 10Zhao Y.D. 16Mao T.R. L17Dai H.Q.
T)17C.Saranchit 3T.Wanchai 6T.Shotivat 1R.Jirayu 9S.Kittikun 16N.Teerasak L10T.Piyarat
中国はジュニア(U19)、タイはナショナルチーム。中国についてはどう考えても初見のメンバー。タイは3年前のOQTで見た選手もいたような。中国のジュニアはU19とはいえ年少者は15歳(1995年生まれ)からいる。#1のHanなどもそう。
中国の平均身長は非常に高く、190後半から2mクラスをずらりと揃えてきていた(セッター#16Maoが2m)。来年のアジアジュニアをにらんだメンバーなのだろう。ここぞというところでの爆発力と脆さが同居したチームであった。タイは何かと面白い。繊細、というのとは違うし、パワフルというのでもない。やっぱり面白いとしか言えない。個々のキャラクターが立っている感があり、また見たいチームになった。それこそOQTとか来年のこことか…?足トスもきれいにきまったなぁ。
それにしても、国際試合でリベロビブス(黄色い「L」と書かれたもの)を見ることになるとは思わなかった。タイで、リベロが濃いピンクのユニフォームを着ていたのだが、レギュラー勢のユニフォームが赤かったので区別がつきにくいと判断されたのだろう、試合開始直後にビブスを渡されて、試合終了までそのまま着用していた。

日本3-2韓国

23-25 19-25 25-21 25-18 15-8
J)12星野 14筧本 5小澤 6伊藤 3近 8梅野 L4高橋
K)6Kim J.H. 3Park H.B. 15An J.K 2Yoo Y.S. 9Kim M.J. 1Cho H.U. L4Bu Y.C.
ユニバ代表(候補)チーム同士の対戦。韓国は単独大学チームである、と、見逃したTV中継で言っていたらしい。日本も(げほげほ)…ではないが…げほげほ。
日本は前日と同じスタメンであるようだ。
最初の2セットは、韓国がたたみかけて得点を重ねる場面が何回かあった。第1セットは当初日本がリードしていたが、後半に逆転を喫した。第2セットは序盤から韓国のペース、日本は組み立てに苦慮する部分があり、1回目のテクニカルタイムアウト後にセッターを深津に、オポジットを伊東にスイッチしていた*1
第3セットも序盤韓国のペース。しかし、9-11からの星野のサーブポイントあたりから、徐々に日本が巻き返してきた。センター線がそれぞれによく効いた。筧本今回だけというのが惜しい。最後は近が鮮やかに決めて第3セットを取り返した日本、以降は徐々に回転が良くなってきて、「当初はどうしたものかと思った」試合だったが、最終セットはそれが嘘のように日本が得点を重ね、逆転勝利を収めた。最終セットは15点中半分以上を担った伊藤様無双。
韓国はとても良いチームであった。実質単独チームだったからか、それぞれに遠慮がなかったのか、コート内外で非常によく声が出ていた。日本は劣勢をこらえて調子を上げて粘り勝つ、というところで非常に意義深いゲームだったのだろうが、メンバー発表時に気にかかった「劣勢から巻き返すための突破口」がどこにあるのか、というところが見えにくかった。そこにいるメンバーのキャラじゃないのかもしれないが、やっぱり劇薬とか鉄砲玉とかになれる存在が必要なのだろうとは思ったし、それを上手く投入できるベンチであってほしいなと思った。12人じゃなくて18人を俯瞰してもやっぱり唸ったんだよなぁそこに。韓国から心地よい超音波が時折流れてきたのでついつい考えてみた次第。
試合終了後、選手がその場でクールダウンして、即席サイン会になったりするというのは噂通りであった。
#せめて前3ローテ回してサーブ打つところまで、にしないのかねぇ星野→千々木のところは、と思ったが、思ったと書いてみるだけにする*2。そーごワンブロというのもどうも不思議仕様。まぁ、本番は最長身になるのか…うぬ…そして、日曜は出るのかやまぞへさん。

*1:伊東はITO、伊藤はY.ITO。漢字を説明するときに前者を「いひがし」などということがあるが、伊東が西で伊藤が東というそれなんという池袋

*2:この前段階に「書かない」→「思っただけにすると書く」がある