/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

「春高」が終わった

1月に日程が変わった「春高バレー」(第63回全日本バレーボール高等学校選手権大会)。きょう男女決勝が行なわれ、男子は東亜学園、女子は東九州龍谷が優勝した。
昨日、実に6年ぶりで春高を観戦した(詳細)。きょうはテレビで観戦していた。それぞれに面白い試合を見ることができたし、胸が熱くなった。
そして、この大会というのが、戦っている高校3年生にとっては、本当に「高校での最後の試合」になることに、改めて気がついた。勿論、これまでも「最後の試合」はあったのだろうが、それは学校の成り立ちやチームの状況によってさまざまだった。インターハイだったり、国体だったり、私学大会だったり…その高校を追っているひとにとっては、これまでもそれぞれの感慨はあったのだろうが、春高ほど広く意識づけられる土壌ではなかったんだろうなぁとは思う(尤も、春高を前にチームを切り替える学校もあるのだろうし、一概には言い切れないところはあるのだろう)。1月開催であるだけに、より「泣いても笑っても勝っても負けてもこれが最後」という意識は高まるのであろう。冬休みが終わって3学期は始まっていても、おそらく3年生はほとんど登校しない時期になるのだろうし。
春高を戦った選手は、卒業後それぞれの道に進む。もう、4月には、大学バレーの席で、今日テレビで見かけた選手を「新1年生」として認識しているのだろうと思うと、例年に増して時の流れが早いなぁという気がする。それも春高時期変更のひとつの効果なのだろう。
春高を見に行って、その界隈はとても熱く、いつも見ているバレーボールとその温度が異なる、別世界か…としみじみ感じ入ったものだった。これでバレーボールをマイナーといったら吹っ飛ばされるだろうという勢いがあった。しかし、ひょっとすると、今勢いがあるのはここまでで、バレーボーラーとしてその先を進むことは年々困難になっていっているのかもしれない。進めても、進めた先の勢いは徐々に弱まってしまっているのかもしれない。
高校バレーは熱くて感動的で瑞々しい。その先には何が見えるのか。繋がるのか。繋がらないのか。いろんなカテゴリが繋がって行くにはどうなるのがいいのか…「感動」しつつも、ついつい考えてしまったのだった。

それにしても…プレミアもチャレンジも春高というコンテンツと並び立つのは難しいかもしれないなぁ。バレーを取材するリソースも限られているわけで。実はいちばん大事なのはVリーグの日程との兼ね合いだったのかもしれないな、と思ったわけである。チャレンジ開幕…と聞いて、いったいどれくらいのメディアが振り向いてくれるものかと。