/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

背中はどこだ 見えるところにあるか

土曜日の朝。いると思っていなかった人がいた。

しかし、一瞬、いるってことに気がつかなかった。2年前、同じカピオで見たときに「うぉ、黒いし。ちょっとガタイが良くなったかな」と思ったけれど、今回はその時の比ではなかった。一段と「厚く」なってた。

現在の全日本にとってのWSはそうそう喫緊の課題ではないのだろうな、と個人的には思う(このあたりは、いろいろ意見私見異論各論あるのだろうが)。終了したこちらのアンケートを見ても、現状においても、いろいろ考えられるのだろうしなぁ。そう見えた。

しかし誰かがいそいでる。

そして、その手の鳴る方向へ、確実に、確実に、駆け足で進んでいる存在がある。追いかける背中は、微かに見えているのだろう。否、微かにと言っているのは、ことしの黒鷲を見ていなかった自分くらいのもので、もう、前を走る者たちの背中の輪郭も、背番号の上に書かれている名前も、ノースリーブのユニフォームから覗く上腕も、その先に控える対戦相手の存在も、ちゃんと視界にはあるんだろうな。

★F

東西対抗で、東海大学は改めてそのつよさを見せつけた。そして、その主将である八子は全日本での、新たな、大切な試合に向かう。

ずっと追いかけていく。
追いかけているはずの存在は、そのあと追いかけられる存在になる。
そうやって、つぎつぎと、ひとは世に出て行くのだ。