/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

続:手法なのか、競技の特性なのか、それとも…

1週間ほど前に書いた記事(手法なのか、競技の特性なのか、それとも - /ja あやつる YmrDhalmel)に、たくさんのコメントをいただいた。非常に参考になった。
なかなかコメントをしっかり返せなかったのと、コメントを返して終わり、というのは勿体ないと思ったのと、ほか諸々の理由で、1週間経ってしまったのだが、改めて別エントリーを立ててみることにする。

以下、引用元を示していない引用部分は先日の記事へのコメントからとする。あらためて、コメントありがとうございます。

展開の速さと実況のボリューム

twitterなどで試合の速報を流すとき、試合の展開をメモに残すときに常々思うのが、「バレーボールの試合ひとつ、プレーひとつひとつから得られる情報量の膨大さ」である。おそらく、リアルで見たときに、その半分以上を掴み切れていないような気がする。

サッカーは90分戦って、得点シーンは多くても4〜5点という所ですよね。その他の時間はアナウンサーも解説も十分に技術や戦術について語れるわけです。バレーボールでは短いラリーの間になかなか戦術などを語れない。

野球は競技の合間に色々と思考の余地があるのですが、バレーボールでそんな暇はなくて瞬間的な判断やひらめきが何よりも大切

試合中、その場その場で考え込んでしまったら、試合の展開に対して、見るほうがついて行けなくなる。だから、あくまでも「試合中」は大筋だけ捉えて流してしまう。ここを、セット間や試合後のインターバルなどで、実況解説が掘り下げてこねくり回してくださる展開があると、それはそれで面白くなるのかもしれない。試合が終わっちゃったら追いまくられることも無いわけで。

そういえば、男子バレーが好きだというひとから、その瞬間瞬間を楽しんでいる、だから女子バレーでも「展開の速さ」的に物足りない、という話を聞いたこともあった。

理性と感覚

最近のワールドカップ日本代表へのリアクションを見ると、それが「男女の違い」ゆえであるのかはわからないなぁという感はするのだが、バレーボールを見ていると「そうなのかもしれないなぁ」と思うところではある。

男性は理詰めが得意な方が比較的多いので、観戦としては野球の方がバレーボールよりも男性比率が多いのかもしれない、とふと思いました。女性はどちらかというと感覚的な方が多いので、バレーボールの方が向いていて、野球だと間がもたなくて飽きちゃうかも

で、理詰めが得意なバレーボールファンがバレーボールを語り始めるとそりゃすげぇよなぁ、というのは、最近殊に思うところ。商業メディアでも、技術解説以外のところでは、なかなかお目にかかれないのだが。興味のある方は、ついったーあたりで、また、是非。
ただ、個人的には、「理性」と「感覚」というのは相反するものではないと考えている。観戦するひとりのなかに、両方の要素は混じっていて、ただ、その度合いが違うだけではないだろうか。例えば、あるひとに、見ていてテュンとする贔屓の選手がいたとして、そのチームを知るとして、そのチームがどういう布陣を敷いて、何をどう解決していけばいいのだろうと考えることと、いざとなったらその選手を見つめて入れ込んでなきそぉになることと…は、あるひとの中に同居してても全然おかしくはないのではないだろうか。自分の中でその比率についての微妙さを一番最初に感じたのは、このエントリーとその後のコメントのやりとりだったな、と、回想した→エスプレッソ、ミルクたっぷり - /ja あやつる YmrDhalmel
まぁ、自分も、だいたい、感覚的なところから入る。入るし、抜けるつもりはない。そういうことだ。だから、往々にして、コメントやレスで違った角度から攻めていただくと、とても新鮮にアタマの中に入ってくる。

経験の有無との絡み

自分が競技したことのあるものは、それなりにイメージがつかめるし、思い入れがありますが、そういう人の数が圧倒的に野球やサッカーにかなわない

そういえば、ついったーでも「バレーボールって、授業ではなかなか深めていけない」という話が出ていたような気がした。
体育の授業でやった*1バレーボールと、見るバレーボールとの乖離はそりゃあるのだろう。だから、プレイヤーとしての感覚で何かを考える、というところからは遠ざかってしまうというのは否定できない。

それとも。

「理性と感覚」が、観戦嗜好における男女の違い(そもそもそうなのか、も含めて)とリンクする話なのか、は、前回から引き続き保留事項。一概に「バレーペディア読め」で済む話であるかどうかも保留中。
もう、この際だから、中継は、視聴者が消化できないくらいの勢いで飛ばしちゃうのもありなんじゃないだろうか。感覚を刺激されたひとは、ほっといても深みにはまりましょうぞ。そこで壊れたテープみたいなプロフィールを垂れ流すビデオのお時間があるのであれば、なぁ…

…んま、また書く。

*1:しかも、当方の役回りは足を引っ張ってコートから消えていることw