/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

雲に手が届きかけた東日本インカレ最終日

きょうは昨日より涼しいかな…とS宿駅で温度計を見たら27度って…日中は…30度越えたのかなぁ。

まぁ昨日より涼しかったが耐久レースであることにはかわりはなく、しかも、昨日とは別の意味で過酷な消耗戦になった。それは戦っている選手ばかりではなく、観戦している当方にとっても例外ではなかった。従って、女子の試合は半分弱しか見られなかった。女子の詳細はこちらあたりをどうぞ。東海優勝おめでとうございます。

↓男子分は徐々に更新する所存。→先にこっち(本日少なめ)2010EastInColle|東日本インカレ | Flickr

女子準決勝

東海大学3-1日本体育大学

16-25 25-22 25-20 26-24

嘉悦大学3-1筑波大学

25-18 25-20 25-27 25-15

男子準決勝

東海大学3-0日本体育大学

25-22 25-23 25-21
T)35鶴田 12塩田 15小澤 2深津貴 22阿部 25深津英 L20大矢
N)20豊田 6安野 11小林 22山本 21黒木 10梅野 L12山下
真ん中あたりで両方の経過を追おうと思ったが…無理だったorz。しかもこちらは得点経過もよくわからず。日体がリードしていた局面もあったが、全体的に東海が押していた感。

中央大学3-0国際武道大学

25-18 25-17 32-30
C)12高橋駿 10白岩 4長山(2S途中-:21傳田) 3辰巳(2S途中-:22新井) 14渡邉 11岡村 L2高橋賢
B)27奥中(1S途中-:17水田) 1吉田 3橋本 26南(1S途中-:14高志保) 11佐藤 35王 L23古賀
真のフルセットボーイズ決定戦(謎)。リーグ戦で幾度となく接戦を制してきた両チームの対決であった。
ただし第1セットはほぼ中央のペース。武大はかなり早い段階で、昨日同様にセッターとその対角を交代させたが、形勢を逆転させるには至らなかった。
第2セットも中央がリードした状態で展開していたが、中盤にアクシデントが続いた。中央17-12のタイミングで、吉田のスパイクをブロックしようとして跳んだ*1辰巳が着地時に足を痛めて倒れ、立ち上がれなくなった。すかさず#22新井にスイッチし、2つのコートの間で治療を始めた…と思ったら、そのうしろに更に待ち行列が出来ていた…ほどなく、次か、次の次のプレイで、こんどは長山が。何か知らんが、5月以来皆さん足首ばかりじゃないですか…うう…
このセットは、立て続けの負傷交代でショックをひきずりかけたか、気がつくと武大が3点差まで追い上げてきていたが、新井がサーブポイントをあげ、更に渡邉のブロックが続き、一気に武大を振り切った。
第3セットは、一転して武大が飛び出す。年々存在感を増す橋本の速攻から始まり、一気に4点を先取。中央が追いつくが、さらに引き離し…という展開が、20点過ぎまで続いた。佐藤が実に効いていた。この間、中央は新井→#24森、高橋→#7明石という2枚替えを仕掛けたりもしたが、点差を詰めることが出来なかった。
展開が動き始めたのは武大22-18のとき。渡邉がスパイク、ブロックと2連続得点に絡み、武大にミスもあって、中央が逆転し、ついに24-23とマッチポイントを迎えた。以後デュースにもつれ込み攻防が続いたが、最後はこのセット気を吐いた佐藤を渡邉がブロックし、中央が間一髪、総力戦をストレート勝ちで終えた。
当初は組み合わせ的にも気懸りとされた国際武道大学は、堂々のベスト4でこの大会を終えた。

女子決勝

東海大学3-0嘉悦大学

25-16 25-21 25-15

男子決勝

東海大学3-2中央大学

23-25 25-21 11-25 25-20 15-9
T)35鶴田 12塩田 15小澤 2深津貴 22阿部 25深津英 L20大矢
C)12高橋駿 10白岩 21傳田 22新井 14渡邉 11岡村 L2高橋賢
まさか中央はこのメンバーで決勝戦を迎えるとは思ってもみなかっただろう。長山はベンチに入っていたが、辰巳はベンチアウトで、応援席で必死に声を出して応援していた。これは、ほんとに、トーナメント序盤に1年生を多々起用するという試合をしておくことが出来て良かったなぁとしみじみ思った次第である。
対する東海は、実は、ピンチサーバーの起用も無いのではないか。状態のよくない選手もいると耳にしたが、それでもなんとかするのが東海だろう…始まる前はそう思っていた。
最初の2セットは競り合いの中にあり、中央、東海の順で推移した。東海の鶴田、中央の傳田、新井、1年生の踏ん張りが目立った。
驚いたのは第3セット。東海とは思えない(?)くらい、ミスの多い展開。2回目のテクニカルタイムアウトは中央の10点リードで迎えた。ヒトケタ決着を免れるので精一杯、というくらい、中央が大差でセットを取った。これで2-1と中央がリード。
こういう大差で押し切られるセットを経ると、そこから一気に押し切られるチームというのはある。しかし…ここからが東海だったのだろう、と考える。中央が何かを意識したというのがあったのかなかったのかはよくわからないが、第4セット、東海はすっかりもとどおり、だった。小澤も深津貴も立ち直ったし、さらに「ああ東日本だなぁ」と思い起こさせる塩田の爆発が始まった。一度は追いついた中央ではあったが、結局終盤東海が再度ギアを上げ、フルセットにもつれ込んだ。
ファイナルセットは…「強い方が勝つ」を地で行く展開になった。既に東海は東海に戻っていた。という以外で説明がつくだろうか。
しかし、東海にとっては厳しい戦いだったのだろう。中央に二桁の得点を許さずに東海が優勝を決めたとき、東海の選手の多くは声をあげて号泣していた。抱き合う選手達からちょっと距離を置いた自分の立ち位置で、小澤がひとりでうずくまっていたのが印象的だった。逆に、中央サイドには、驚くほど、涙はなかった。
一昨日、筑波が東海と対戦したときに「東海が「見えた」」と書いたが、きょうの中央はその時以上、東海に「手が届きかけた」のだと思う。しかし、届きかけた東海はするりと掌から抜けていった。流石東海、という、予定調和的な表現に甘んじるしかない。

この2チームは、8月につくばでおこなわれる東西インカレに、東日本代表チームとして出場する。今回パンパシに出ている選手も戻ってくるのだろうか…楽しみである。
→表彰式の写真を撮って載せました バレーボールInfo : 2010東日本インカレ決勝 2010/06/20

*1:だったと記憶。怪しい