/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

2と5

「3と6」にもそれぞれの使い分けの意味合いはあるのだろうが、最近専ら気にかかるのが「ウィングスパイカーの位置取り」である。
数字はポジション番号 - Stay Foolish準拠で書いてみる。詳細はこちらの記事とか「困ったときの」歩観n普及 ポジションでみるF・Bオーダー [戦術][フォーメーション][バレー用語]*1とかをご覧いただくとして、

  • 試合前にサーブ順に並んだときに右後ろにセッターがいる(サーブ打つ側だと一番手)として、セッターの前にいる(セッターの次にサーブを打つ)ウィングスパイカー*2を2、その対角線上にいるサイドアタッカーが5

この場合(セッターのサーブ順がずれる場合はそれに伴ってずれるとして)、2と5にどのようにウィングスパイカーを配するのか、というのがけっこう気にかかるのである。
実は「2だとすぐにサーブに下がっちゃうから、きついローテがあるのかなぁどうなのかなぁ」という疑問はあった(ある意味お茶の間的)。実際のところどうなのかは、見ていても一朝一夕に掴めるモノではない。1部で見てると「きついローテ」って目に見えないくらいの状況にあることが多いし、2のひとはけっこうバックからもバシバシくるからなぁ。

4 3 2
5 6 1(セッター)

※バックオーダーの場合、2と5がウィングスパイカー

各記事を紐解くと、「2」と「5」は下記の特徴があるということになる(6/6追記)。

  • 「2」は前衛で、レフトから打つ機会が2、ライトから打つ機会が1ローテ
  • 「5」は前衛3回ともレフトから打つ
  • 「2」は後衛で2回、中心でレセプションするローテがある。「5」は1回。

最近見ている試合のメモ(あと、今季リーグはバレーボールInfoの記事も参照)から、各チームの「2」と「5」を見ていくと、なんとなく「2が攻撃的で、5が守備的なんかなぁ…」という気はせんではなかったのだが、これもちょっと奥が深いようだ。こんな意見も拝聴した。

いろんなチームのオーダー

東海(2010春)

2:八子 5:星野

15小澤 12塩田 1八子
23星野 11安永 25深津英
明治(2010春)

2:大塚 5:田辺

3関 23鎌田 28大塚
2田辺 7佐々木 13塩田
中央(2010春)

2:千々木→渡辺 5:白岩

3辰巳 11岡村 14渡辺
10白岩 21傳田 12高橋駿
法政(2010春)

2:田中 5:佐藤

13金澤 12平井 8田中
17佐藤 15平良 1尾形
筑波(2010春)

2:久原 5:椿山

7佐々木 6木原 19久原
1椿山 17出耒田 20前田
専修(2010春)

2:端場 5:中村

1栗山 2井田 13端場
4中村 3石川 16上村
宇都宮(2010春)

2:大木 5:黒澤

10大木 12堀込 19佐々木
5生澤 13村上 8黒澤
メモらん
  • 順大はいろいろありすぎてこの枠では書ききれないのであった。
  • 武大は「5」とオポジットを固めきれなかった感じだなぁとか、
  • 筑波を紐解いて【へぇー】だったりとか。
  • 宇都宮はサーブ順をずいぶんズラしてるなぁとか。
  • プレミアとかチャレンジとか思い出のオーダーとかはまた追って。

きっかけは

2008年のインカレ準決勝とか3位決定戦とかをビデオで見つつ、たまたま上記オーダーについて考える機会と重なった。
2008〜2009にかけての中央といえば、詳細メモを追ってオーダーの変遷を見るだけで記事がひとつ書けそうな状況ではあるのだが(前述記事にあるように、フロントオーダーを採っていた時期もあるし)、その中でも2008年秋以降ってのはいろいろ考えどころに富んだ時期であったように思う。
まぁぶっちゃけどういう経緯で千々木が2、福澤が5になったんだろうなというのが最初に考えたところだったのだが、何かのきっかけで紐解いた天皇杯関東ブロック予選(このときは筑波と代表争い)では逆だったのだなぁと気がついたりするなどして。この時期のもろもろについては(セッターとか…他のポジションを含めて)いろいろ考え始めると愉しげになってくる。既に結果は出ていることではあるのだが。

*1:こちらの記述ではL1とL2

*2:ここがウィングスパイカーじゃない場合は、ちょっと括りが別になる