/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

ベオグラードでつかまえて-総集編(下)

さてこれから続きを書こうと思ったら…総括されちゃった。

sputnik0829 Volleyball いくつもの不運(と呼ぶべきか)のなかがんばったとは思う。彼らに落ち度はない。 2009/07/14

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…ボクめげない。

更に迫り来るモノ-2009年4月

日本男子バレー周辺に於いて、3月末におおきな発表・報道がふたつあった。
ひとつはことしの全日本登録メンバー35名。もうひとつはその翌日、一部メディアから流れたNECブルーロケッツ廃部検討の報道。
ユニバ代表に関して、結果的に、このいずれも無縁のモノではなかった。

4月、関東大学リーグが開幕した。それぞれ、あたらしいチームにあたらしい背番号。存在の大きかった「ハチロク世代」が卒業し、次の時代が動きつつあった。
そんな中で、ふと会場で目にしたのは、何故かどちらともなく深々と頭を下げ合う、今季上位を争ったチームの監督同士*1。何かが起こったのだとふと感じた。

このチームを形作る上で最大の不運は、ハチロク日体勢2人=米山と日高=が、最終メンバーに残らなかった(残れなかった、物理的に、論理的に、ん?)ところにあったのではないだろうか。考えようによっては、清水福澤以上に、昨シーズンの大学バレー全般のカギを握ったふたりであったわけで、当然ユニバの中心メンバーと目してよかったのだと思われた。
個人的にはいろいろあって…追い切れていなかったのだが、V・プレミアリーグの終盤におおきな怪我をした米山が、ひょっとするとユニバに間に合わない状況かも…ということを知ったとき、さきの18人の顔ぶれを思い出して、およよ…とのけぞったのであった。

このあたりが影響したのかどうかを知るよしもないが、「ベオグラードユニバ代表」関連記事が初めて学連サイトに載った際、そのメンバーはまだ18人のままだった(結局、大学リーグが終了した時点でも、最終メンバーは発表されずじまいであった)。

一時は「ユニバメンバーのお披露目場所」という説もあった黒鷲旗では、表だってユニバ代表を前面に押し出す、というのではなく、それぞれがそれぞれの大会を戦っていた状況であった。内定選手としての出場は無かった東レ・鈴木がデビューしていたり、東海や中央、そして日体がVチームに食い下がってみたり、岡本がサントリーのベテラン勢をしたたかに操ってみたり。
しかし、何かしら引っかかっていたわけで…

黒鷲終了後、再開した大学リーグで、更に「!!!!」という状況があったのだが…ここまでくると、もう何をどう書いていいのかわからない。

12名発表-2009年6月

tameよもさんに「実は私の手許に12人のメンバー表がある」と書かれて*2から(参考:ベオグラードでつかまえて(6)最終メンバー確定?! - /ja あやつる YmrDhalmel)2週間近くを経て、ようやくJVAサイトに載ったのは「アジア太平洋カップ出場選手」としての12名発表であった。結局、この12人=代表メンバーとなった。
ベオグラードでつかまえて(7)おそらく最終 - /ja あやつる YmrDhalmel
顔認証はさておき、うーむ、所謂守備的WS、どうにかならなかったのかな…という感は、やっぱりしてしまっていた。尤も、今考えると、急遽調整・補充を図るよりも堅いものが、今の「チーム」に出来ていたのかもしれない、僅かながら、そんな思いもある。願わくば、誰か…例えば昨日写真貼った人とかね…とは、やっぱり思ったけれど。
アジア太平洋カップ、日本は3連勝で優勝した。選手交代が効いた局面もあったと聞いた。難しいことはいっぱいあるのだろうけれども、その中でつくられてきたチームが旅立ち、何か報われるものを持って帰ってきてほしい、そう願うばかりだった。

戦ったし、戦うんだし-2009年7月

ユニバ代表は、この国のバレーボールそのもののおおきな流れにある意味翻弄され、また、逆らえない流れの中でその位置づけが難しい状況になってしまっていた。現場ではなく、その上が、このチームに何を託し、何を望んでいるのかは、残念ながら最初から最後まで見えないままになってしまっていた。戦う現場はかなり辛い状況にあったのだと邪推する。
その中で(勿論細かいことを言い出せばきりがない。そこ1点、1セットの惜しい状況が打破しきれなかったとか、ブロックが不発であったとか、その他。何かがどこかでひとつでも噛み合えば、とは、日々思いながら数字を追いかけてはいたが)、このチームは「チーム」として、日々見る側がその戦いの行方を追いかけたいと願うだけのキモチを込めて戦っていたのだと思う。1セット最大12回交代が可能だとする試験ルールを駆使しつつ。
こちらにも何度かコメントをくださったオリビアさん@現地のコメントを拝見して、改めて思った。

「この戦いが最初から出来ていれば…」スタッフの誰かが言っていましたが、それがなかなか出来ないのがスポーツの難しさ。しかし、最終戦で日本のバレーが出来ことは胸を張って良いと思います。

ユニバ【7/10・男子・13-16位決定戦結果】 ( バレーボール ) - NAGASAKIバレーボール+Plus - Yahoo!ブログ

最後の2連勝。これはきっとこの後に、いろいろ繋がる。

これから戦っていく環境はどんどん厳しくなるかもしれないこの世代。次回大会に希望を繋げられる選手(6人もいますよ)も、ユニバを卒業してその先へ向かう選手も、みんな、この大会をひとつのステップにしていけるように。みんな無事で、そして逞しく、是非…

帰ってきた代表選手のうち、もっとも早い帰国緒戦は東西インカレになるものと思われる*3。その後、大学生は秋季リーグ、そしてV・プレミアリーグも開幕する。今からそれぞれ楽しみである。

*1:ユニバ代表の徳永監督が、客席の森田監督に挨拶に行き、森田監督はやにわに立ち上がり、そして

*2:一部メンバーはその所属筋などから判明していたが

*3:関連あるのは東海と中央。4人いるけれど、全員こちらにいられるだろうか。北海道はないよね…