部バス?
今朝起こった柳ヶ浦高校野球部のバス事故に関しては、何かと衝撃が大きく、やりきれない。
大学バレーを常々見に行っていると、遠征や観戦(見学)等のために自校(またはクラブ)の名入りバスで会場入りしてくるチームをよく見かける*1。そのバスを運転しているのはいったい誰で、そのバスは通常どういう運用をされているか、というのは実は常々気にかかっていた。バレーボール観戦を再開した頃に、こんなニュースを見て心を痛めたりもしていたことを思い出していた。そういえば「チームの顔」に、どこかのV・プレミアリーグのチームスタッフが、遠征バス用に大型免許を取得して、その後選手たちの移動のために活用している、という記事があったのを見かけたこともあった気がする。
スポーツ競技の場合、移動する選手本人ばかりではなく、それに伴って移動させるべき荷物も多いし、チームや試合会場の所在地によっては公共交通機関に頼りきれないケースも多いだろう。そうなると、チーム等が移動のためにバスを使用したい機会は増えるわけである。
当方はバスを運転できないが、路線バスの運転士である相方に聞くと、やはり、バスの運転に必要なスキルは独特であり、熟練したひとでなければそれをこなすのは難しいということである*2。バスの運転は普通車やトラック等とも全然違うし、バス個体の違い*3によっても感覚が異なるという。また、バスの運転に関しては、経験を積めば積むほど慎重になり、無理や無謀なことをしなくなるとも聞いた。
チームスタッフ(学校の先生を含む)にとって、多くの場合、バスの運転は本業ではないはずである。それって怖くねぇか…運転するほうも、乗るほうも。
やっぱり、餅は餅屋だろうし、安全はお金に代えられないと。移動に関しては、その道のプロが関わる仕組みを取り入れる必要があるのだと思う(たとえば、このような仕組み→http://www.kanachu.co.jp/bus/bussystem.html)。でも…予算や人的資源、親の負担等、部活動の現状を鑑みると、ソレすら絵に描いた餅になっちゃうのだろうか。甲子園によく出るレベルの強豪校でも、なのかなぁ。うーむ。
もちろん、運転同様、移動手段としてのバス本体の整備に関しても万全を期する必要があるのだろうし、整備上何か不具合を感知した場合、それをつかめるのも運転上のキャリアに因るところが大きいというし…なんというか。