夏から夏へ
昨日買った本その3。結局ずっしりするのでこの本だけを持って飛行機に乗った。他2冊は昨日のうちに目を通した上で追って送ってもらうことにした。
- 作者: 佐藤多佳子
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/07/01
- メディア: 単行本
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冒頭に100ページ超をかけて畳みかけてくる07世界陸上の場面は、ちょうど1年前のことであった。それから1年経って、北京五輪のレースを見て、その余韻を感じて…追体験っつーのか、ちょっと言葉が違うのか、なんだかわからないのだが、文字を追いながら別の絵を見ていたっつーのか、なんつーか。
レースの描写も、各選手や監督への取材から導かれたテクストも、非常にココロに迫ってくるものがあった。何よりも、好きで書いて追いかけている文章であることが、読み手の心に伝わってくる。練習について書かれているあたりなど、すげぇ。
それにしても…それにしてもなぁ。
4人…いや5人とも、それぞれにキャラ立ってるよなぁ。個人競技であり団体競技であり…だからなのかもしれないが、それが「役割」にほどよく落とし込まれているすごさを感じるのである。
そしてもう一つ驚いたのは〜ほんと最近状況を追えていないのが見え見えなのだが〜もうこのひとが短距離部長だたーのね。そして副部長…これは、と思いましたですよ。若いすよ。そして着実にシゴトをしてきているわけでそ。先日「実に執拗かつ緻密な研究のもとに」と勢いで書いたが、あながち外れていたわけではなかった…んでしょうなぁ。