/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

日曜日のお散歩@北

昼前にやにわにお出かけ、電停から市電に乗ろう…と思いきや、その手前の図書館でひっかかる。ちょっと前の月バレを見つけて読む。なんか不自然に扱いの大きい(諸説あるが)高校関連の記事、今読むとかなり新鮮かつ貴重*1。みんなそれぞれのチームの中心選手で、それぞれの育った村(違う)で、勇者として村人に旅立つ日を心待ちにされていた感が各所から漂う漂う、と。そんな選手たちが闘うイランに思いをはせながら街へ…出ようと思ったら隣の電車事業所で市電フェスティバルとやらが開催されていて、こどもたちが市電と綱引きをしていたのをちらと見て、いくばくかの戦利品をせしめてそれからもう一回市電に乗って大通方面へ。

市電では片道170円、土日限り市電乗り放題300円の1日乗車券(どサンこパスというらしい)が発売されている。車内で買える。便利だ。きょうもこれ使用。

大通に着いてからは意味もなく駅方面を目指す。最終的に目指したのは駅にある旭屋書店。なんとなくこの休みの間に読もうと思っていた本があって、それを求めるためであった。

…といいつつ本を3冊買ってしまう。

これが読もうと思っていた本で、これが至近にあってあわせて買った本。

「復活」って今読むとなんとも重く(そもそも今になって読むのもどうかと思うのだが)、アレを振り返る上でも、次を考える上でも、しっかりとそこから消化しなければならんことがいっぱいあるような気がしてきてならず。どう読むのかは読み手しだいだが、その読み方があまりにも恣意的に過ぎると本に対しての礼を失する感もあり。
3冊とも、これから繰り返し読む本になりそうではある。

そのずっしりとした3冊を抱えつつ、駅から帰路につくべくまた電停を目指すと、大通公園で足が止まった。ぱらぱらと走るランナー、時計、そして「40キロ地点」のボード。北海道マラソンがスタートしてからちょうど3時間くらいが経過していたようだった。
応援する選手の名前の書かれたボードを持って、その選手が通り過ぎると記念写真を撮っていた(そのままゴールへ向かった?)応援団とか、こっそりと見守って知り合いを見つけて声援を送る二人連れとか、全国津々浦々から参じたと思しきさまざまなユニフォームとか、何よりも3時間前後でここまでたどり着くその強靭な肉体と精神と…を思うと、「ランナーの邪魔にならないように」対岸に渡ることは出来たが、しばらく…15分くらい…そこに釘付けにされて、何十人もの選手が通過していくのを見守ってしまったのであった。
ようやく道路を渡ると、その先には陸連のお偉い方々が日陰に勢ぞろいしていた。おそらくさっきまでマラソン中継を映していたと思われるちっちゃいテレビではキーンランドカップの実況が映し出されていて、キンシャサノキセキが敗れたのを知った。

昨日書いた馬の話じゃないけれど、ただの「観る者」としては、伝説の勇者を捜す旅と、その街をつくる人たちの営みと、それぞれにバランスをとってみていくことの重要さを、なんつーか感じてみたわけである。

すすきのまで戻って市電に乗ろうとすると、最終ランナーがすすきのを通り過ぎていった。「規制解除」と書かれたパトカーを最後尾につけて。
帰りの市電に、ゴールから歩いて乗ってきたと思われるランナーがいた。どこまでが明かりのあるところで、どこまでが日常なのか、不思議な感覚にとらわれながら、わたしも戻った。

*1:珍しくバックナンバーを求めようかと思ったが、もう入手できんものが多いらしい。どうしたものか。ちょと調べるなり