/ja あやつる YmrDhalmel

バレーボールを見た記録が多いです。主に北で、たまに南で。

往来と情報とタイミングについて

台風21号がえらいことをしでかしてくれちゃったみたいで、ほんとうにお見舞いを申し上げます…と関西方面を向いて拝んでいたら、ヤツは温帯低気圧になったあともいろいろと悪さをしたようで、札幌周辺もたいへんなことに…ことばがないとはこのことである(個人的にはだいじょぶです)。

最近思ったことを、ざっくりと書いてみる。

いろいろな場所に行って、何かを見たり聞いたりする。見たり聞いたりしたものごとの中で、写真に撮ったりメモしたりしたことのすべてが、衆目に伝えることができることではない、ということに、しばしばぶち当たる。具体的には、あるチームがあったとして、その「チーム」は、どのようなひとびとによって構成されているか、ということである。

それを見ているのが、日頃からそこに深くタッチしているひとたちだけであれば、まだまだコントロールが効く。まだその件については公になっていないので、扱いには注意してください、ということばが通じる。なぜならば、どこまでが公になっていて、どこからがまだデリケートな情報であるかを、そこに居合わせた者が把握しているからである(ここ1年弱、けっこうそういうことがあったなあ、と、遠い目になったりはする)。

ただ、そこに居合わせる可能性があるのが、事情を識るひとだけではない、不特定多数である場合、情報をどう扱って欲しいか、握っている側(具体的にはチームサイドとか)が、ちゃんと、どうして欲しいかをアナウンスしないと、どうしてほしいのかわからない。さもなくば情報を得た側が「どうしたいか」ばかりが先行してしまうことになってしまうだろう。キニナル向きは気にするだろうが、それは本来であれば、気になった側がキニナル旨を表明する前に、ちゃんと、握っている側が意向を表明するなり願うなりする必要があることなのだ。

尤も、情報を持つ側が、どういうことが予測されるから、どうしたらいいのだと把握して、発信するようになるには、いろんな経験値が要るのだろう。たぶん、これから、あたらしいリーグを迎えていく中で、各チームが感じて、積み重ねていかないといけないところなんだろうなと。そんな気がしている。受け手がどういう情報を求めているかとか、状況や受け手の立場によっても違うのだろうし、というところも、徐々に、なのかなあと(それを思ったのは、留萌で、午前中のバレーボール教室が延びて、午後の予定がずれるということの情報の拡散しかたを見てだったなあと)。

受け手が何をどう受け止めたか、ということについては、些細なことでも、伝えていく必要があるのかな、そういうことを考える、この頃ではある。

「どちらでもない」

ことしは、久しぶりに家族で温泉など行ってみようということにしていた。下の妹が亡くなって以来、そういう機会が暫くなかった(たぶん、この帰りに定山渓で待ち合わせ…以来、かなあ)のだが、そろそろことしこそは、ということで、当初、7月くらいに予定をしたいなあと言っていた。ただ、行こうと思ったところがけっこうな人気で予約がなかなか取れず、数ヶ月前の時点で、取れるのがこの週末くらい、という状況だったので、何か来そうだなぁ、という多少の予感を伴いながら、部屋とスケジュールをおさえていた。

あっそういえばこの週末、例年サマーカップの時期じゃなかったか?ということには、スケジュールを決めた以降、割と早めに気がついた。実際そうなった。そして、あれれあれれと言ってたら、天皇杯の北海道ブロックラウンドの時期が大きく前倒しになって、それもこの時期に来た。

先週は留萌に行っていて、留萌につどったチームのnextが、サマーカップだったり北海道ブロックラウンドだったりした。来週はどちらにも行かないと思いつつ、それぞれのチームの動向を見届けて、それぞれに成果が出せるようにと願った。どちらか行ける状況になっていたら、どちらに行くか非常に迷ったのかなという感が、あとになってじわじわとしてきた。おそらく、どちらにも行かないということで正解だったのかもしれない、どちらにも等距離で俯瞰するというのが、今週の正解だったということだったのかなと思った。負け惜しみではなく。

 

今回行ったのは、白老・虎杖浜(こじょうはま)の、かぶりつきで海が見える宿。部屋にはてれびがなく(ただしWi-Fiはきっちり入ってきた。普段てれびをそんなに観ない者にとっては、てれびが無いことの意味合いが薄かったかもしれないが、気のせいだ(・_・;))

宿に着いては海を見つめて、露天風呂から海を見つめて、海の見える部屋で食事をして、部屋からも海を見つめた。スケッチブックと色鉛筆が置いてあるコーナーがあったので、なんとなく書いたり描いたりした。持って行ったカメラで景色を撮った。天気が良ければ日の出が綺麗だと聞いたので、モーニングコールをしてもらって早朝の日の出を拝んだ。ほんとうに鮮やかなあかだった。

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重なりと関係性。

忘れられない時間と景色を見た感があった。

 

旅のあいだに、バレーボールマガジンで久しぶりに書いた長い記事が公開された。2週前の試合のレポートである。

vbm.link

Wi-Fi接続でひとしきり振り返りながら、当日野幌での戦いに思いを馳せた。様子を窺う限り、ヴォレアスは、またあたらしい宿題を抱えたように思えた。そして、このあたらしいチームのおおくの宿題の抱え方、解き方と、それを自分が見てことばにすることとのあいだの関係性と距離についても、おおくの課題があるように思えた。そこは暫く整理して行こう、と、温泉につかりながら思った。

サンガイアおかきについて(仮題)

サンガイアが留萌をあとにしてから5日。きょうはサマーカップに臨むという。3日連続のエントリ書いたあと、その余韻を文字にしたいと思いつつ、なかなか捗らなかった。

きょうのサマーカップに在るのかどうかわからないが、サンガイアは試合会場に、グッズを販売するブースを設けている。「Sun GAIA Station」という名前が付いている。留萌合宿のおりも、サンガイアはいくばくかのグッズを現地に持参していた。主にバレー教室にやってきたひと向けではあったのだろうが、ヴォレアスを見にきたひととか、実際に戦った選手なども、ここに足を止めたのであろうか。わたしは2年くらい前、ここでハーフパンツを買ったんだった。試着は体育館の裏でした。呼び出されたわけではない(・∀・)

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この、サンガイアグッズのラインナップに、ひとつ異彩を放つ商品がある。その名も「サンガイアおかき」である。地元会社のつくったおかきで、パッケージに「サンガイアの応援に行ってきました!」という文言とロゴがあしらわれている。1袋500円、買ったひとにはもれなく、封筒に入った、選手のサイン入りしゃしんがついてくるしくみになっている(これがまたすてきなしゃしんである)。味は3種類くらいあるが、それぞれに「美味しい」と評判の逸品である。

確か、この商品が初めて登場したのが、2015/16シーズンだった。暑かった記憶があるから、たぶん桜で見たエキシビションマッチのときに、初めて見たんだったと思う。

当初は登場し立てで、販売に立つ選手やスタッフの方も、試行錯誤だったのだと思う。今はランダムで入っている選手のしゃしんだが、そのときは違っていた。売り子をしていた選手に「好きな選手は」と聞かれ、まさかその数ヶ月前に退団した選手の名前を言うわけにも行かず、3秒くらい静寂が出来て、売り手と見つめ合った、などということがあった。

留萌で、そんなことを不意に思い出しながら、久しぶりにサンガイアおかき2袋を買って帰った。からい方の袋をあけて、ちょっとずつ食べ始めた。好評だ。

ちなみに、しゃしんは#8池田、#9小針、というラインナップだった(どこかへの答え)。

サンガイアと合宿2018 3日目(わたくしの最終日)

日曜の夜、わたくしは合宿を終了して帰宅したのである。翌日シゴトのような気がするのは気のせいである。ほんとうに、泪が出るほど充実した3日間であった。いろいろな方に感謝、である。

それにしても天候のすぐれない合宿ではあった(あ、明日は晴れるのかな。そうだったらいいな)。台風ツートップ(19号と20号さん)の接近でいろいろ乱れてはいたが、あとから聞くと札幌は日曜日天気が良かったようだし、うーむ。だ。わたしが留萌をあとにした頃に、サンガイアの方々はバーベキューを始められたようなのだが、そのときでもぱらぱらと小雨が降っていたわけであり…。夕陽、見られなかった、のかな、と。

3日目は午前午後とも練習試合。午前中はサフィルヴァと4セット、午後はヴォレアスと3セットである。サフィルヴァはけっこう多くのメンバーが集まり、粘り強くサンガイアに対峙した、感。

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  1. サンガイア25-21サフィルヴァ
  2. サンガイア35-33サフィルヴァ
  3. サフィルヴァ25-21サンガイア
  4. サンガイア25-20サフィルヴァ

記念写真では東北ラインとか東海札幌対角とか。東北ラインは「もうひとこえ!」という感じだったけど。

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午後からはヴォレアスと。どういう事情があったかわからないが、今回は3セットで練習試合は終了となった。ヴォレアスつえー。

  1. ヴォレアス25-17サンガイア
  2. ヴォレアス25-22サンガイア
  3. サンガイア25-18ヴォレアス

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練習試合が16時過ぎに終わってから暫し両チームとも自主練習。というか、双方の選手が入り乱れて練習しているパートなどもあって、なんとも興味深い時間であった。普段見られない光景なだけに、かなり一生懸命見入ったのであった。

ああ濃かった。非常に濃かった。しばし余韻で喰っていける。というか喰う。

合宿のおわりまで、つくばっくまで、元気で乗り切れますようサンガイア、である。

9月1日には北海道の2チームは天皇杯北海道ブロックラウンドへ、サンガイアはサマーカップへ臨むスケジュールなのである。来週なんだなあと、しみじみと。

 

サンガイアと合宿2018 2日目

おはようと共に宿の近くのコンビニに向かった。たぶん去年行った呑涛まつり会場近くなのだと思うが、ローソンがある!と向かったら、看板と建物だけになっていて「休業中」とでかでかと貼られていて、セブンイレブンに向かって必要な買い物をして戻ろうとしたら軽く迷子になった。最初から素直にセイコーマートに行っておくべきだった。

というようなことを朝からしていて、そのときは降っていなかった雨が、そのうちにざーざー降ってくるようになった。スポーツセンターへの到着はけっこうぎりぎりになった。ちょうど席についたら挨拶が始まるところだった。

午前中は留萌界隈の小中高校生が参加してのバレーボール教室。バレーボール教室を見るのは4回目だが、バレーボール教室自体がチームの看板のひとつであるというサンガイアのそれを見るのは今回が初めてである。講師陣の人数が多いのも初めて。ウォーミングアップを入念にして、そこで受講する人たちの体を温めて集中力を高めていって、そこからパスやサーブ、スパイク(ブロックはなかなか難しいのだろうか。被ブロック体験はかなりインパクトがあったように見えたが)へと、ある種軸を持って進んでいくさまは見事だなと思った。教室で使うボールは、説明や実演のときにはちゃんと片付けられていて、受講する人が説明時間などにボールと戯れていて話を聞かない状況を事前に防止しているのが、さりげなく印象に残った。

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バレーボール教室に参加したひとたちは普段それぞれのチームで指導を受けていて、ひょっとすると「いつも先生にきいてるはなしと違うー」というような事案もあるのかもしれない。バレーボール教室という体系だと、そのあたりの折り合いの難しさもあるんだろうとは思った。ただ、参加したそれぞれに「バレーボールはたのしくて、みんなおとなになっても愉しむことができて」というエッセンスが伝わる時間であれば、ひととおりの意義はあったのだろうと思う。

…その一定の効果があったからか、バレーボール教室終了後、各チームがサンガイアと記念撮影をしたあとのサイン会が非常に盛況で、長引き、急遽午後の予定が繰り下がった。なお、バレーボール教室については、当日夕方のNHKローカルニュースで取り上げられた。

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午後はヴォレアス北海道がやってきて、5セットの練習試合。ヴォレアスの先週のイベント「V-THEATER2018」内で告知されたこともあって、おそらく留萌合宿の中では最大の入場者数になっていたんじゃないかと思われる(初年度はけっこうあったかなあ、うーむ、思い出せない)。

前回の留萌合宿では、ヴォレアスは1日やってきた。お披露目イベント「V-THEATER2017」を前に、セレクションを経て入団した選手が一通り揃い、この時点では発表前だったが、エド監督と田城も合流していた。きょねんの写真では古田主将の髪色がかなり明るかった(あれ銀にしようとして金でしたっけ)のだが、ことし見るとキャプテンの髪型が落ち着いているように見えるくらいにみんな個性的な風貌をしている。イベント後というのもあったのかもしれないが。あ、そうじゃない。去年はそんなこんなでできたばかりのヴォレアス(先週のトークショウでエドが「赤ちゃんを見ているみたい」と言っていた時期かちょうど)が結局サンガイアからセットを取れなかったのであった。

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今回ヴォレアスが強くなったなあと感じた。体系立てて個々の力を上げて、チームをつくりつつあるのだなあと。それは先週の合成戦でも感じたが、あくまでもお祭りの一環であったところではあり、きょうはいわば「認識の再認識」みたいな感じになったのかなと。昨シーズン途中で離脱した古田は前半出場、改めてその高さを実感したのであった。

5セットのスコアは下記の通り。両チームとも3名のセッターを擁するが、その配分はサンガイアが浜崎(1)→須藤(2,3)→土井(4,5)、ヴォレアスが辰巳(1,2)→山口(3-5)。第4セット、あれっ山口と辰巳両方入ってるーと思ったら辰巳がOPだったなど。そして山口→古田で一瞬辰巳がセッターに戻って古田にええトスを上げるなど。ヴォレアスは後半、先週プレイが見られなかった山本、野坂、杉谷なども出場した。

  1. ヴォレアス25-19サンガイア
  2. ヴォレアス34-32サンガイア
  3. サンガイア27-25ヴォレアス
  4. ヴォレアス25-22サンガイア
  5. サンガイア26-24ヴォレアス

どのセットも非常に内容の濃い面白いものであった。ヴォレアスは引き続き3日目の午後にも登場する。

サンガイアとヴォレアスは選手個々の繋がりで何かとご縁があって、そのいちばんわかりやすいのが2シーズン前までサンガイアに在籍していた白石(留萌にはサンガイアで2回来ている)。留萌合宿の始まる前だが田城もサンガイアに在籍していたし、在籍関連の繋がりばかりではなく、バレーへの考え方などで意気投合するところもあるのだろうか、試合の終わったあとなどでチームの境界線を感じさせないような交流が随所で見られていた。それを見るのもとてもたのしかった。

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3日目は午前中サフィルヴァ北海道、午後ヴォレアス北海道との練習試合。夏合宿とは思えないくらい寒いのであったかくしてお過ごしくださいである。